内容説明
L.M.モンゴメリは、『赤毛のアン』(1908年)を書いたことで有名なカナダの女性作家です。当時は、女性が仕事を持つことはめずらしい時代でした。幼いころから作家をめざしていたモンゴメリは、努力を重ね、カナダではじめて女性の職業作家として成功しました。プリンス・エドワード島を舞台に、作家を夢見る「アン」は、作者の分身ともいえるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
赤毛のアンの作者がこんな葛藤の人生を歩んでいたとは知りませんでした。アンの人生に彼女は何を見ていたんだろう…。女性が何かを犠牲にしないと夢をかなえることができない、なんてないといいなあ…と。もちろん男性にもある悩みでしょうけど、家事=女の仕事、という認識の男性とはやっていけないわ~。結婚前に色々交渉しないといけないのはこういうことなんだよなあ…。娘読み終わって一言「うわあ、いやだわこんな結婚」。夫が「何を読んでいるんだ~!」いやいや、別にオトンが否定されてるわけじゃないんだから!2020/12/30
みーなんきー
20
赤毛のアンを書いたモンゴメリが、小説を書きたい気持ちと当時の女性の仕事との狭間で苦しみながらも工夫し、小説を完成させていく様子が描かれている。赤毛のアンが売れ、モンゴメリが一躍有名になった後でご主人が、有名人の妻を持った苦しみから鬱病になった。牧師である旦那の病気を隠し、生活を支える苦労の中で、人気作品の続編を書いていたらしい。遺書による日記の公開制限が切れたそうなので、そちらも読んでみたい。2016/01/04
ゆにす
7
牧師夫人として苦労されていたとは知っていたけれど、夫はうつ病とは知らなかったです。好きなことを書けなかったというのは苦しかったでしょうに><自分の心を犠牲にして多くの人に夢を与え続けたのですね。2014/05/19
HIRO1970
6
☆★☆子供用に買いましたが、大人が読んでも鑑賞に堪える内容でした。2013/02/20
absinthe@読み聞かせメーター
4
小3の娘。ひとりよみ。赤毛のアンは何回も読んだ娘。2020/01/30