感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あむぴの
24
新古今和歌集に対して、異常な熱意をもって対応したとのこと。新古今和歌集の院の歌は、院自身が決めたので、自薦歌となる。述懐五首には、治世上の苦悩や出家遁世の念が詠まれているとのこと。1985年1月、集英社。2018/10/29
ふ
1
後鳥羽院の一生に沿ってその時々に詠まれた歌と、簡単な解説を付す。ドラマチックな人生を歩んだため、つい誇張したくなる人物だと思うが、事実と著者の見解とに大きな乖離はなく、好感を持てる本。後鳥羽院の帝王調の歌は本当に良い。定家が小物に見えてしまうことがある…2018/10/04
wasuregai
0
生涯を通じてみると、隠岐配流以前には華やかな歌風、配流直前から少し哀愁が混じるようになり、配流直後には悲しみが表に現れ、配流から時が経つと落ち着きを取り戻した歌風になるという風に、歌風の変遷が見られるのが面白い。本歌取りが顕著な時代とはいえ、やはり人が詠む以上はその人の心を反映しているのだなぁと感じる。2010/10/24
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