内容説明
ある日、イスは気がついた。「いつまでも座られ続ける必要はないんじゃないか」一歩ふみだしたイスは、やがて…イスvs史上最強の名馬、奇跡のレースがはじまった!
著者等紹介
サトシン[サトシン]
1962年生まれ。新潟県新潟市在住。広告制作会社勤務後、専業主夫、フリーのコピーライターを経て絵本作家に。新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。大垣女子短期大学客員教授
ドーリー[ドーリー]
1986年生まれ。大阪府在住。京都精華大学卒業。イラスト、マンガ、切り絵などの制作で活躍中。2014年に『どうぶつまぜこぜあそび』(作:サトシン/そうえん社)で絵本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
146
一歩踏み出せば違う世界が待っている。はっきりと明るい色使いに元気が出ます。イスの疾走感、勢いが爽やかで気持ち良い一冊。果たしてつくえは…。2021/01/14
MI
84
イスはふと気がついた。「いつまでも座り続ける必要はないんじゃないか」一歩ふみだしたイスはやがて、、。 イスが走り出すという設定がもはや面白い。ちまたで走るのが早いイスが評判となり、馬が勝負を申し込む?どちらが早いのか?愉快な絵本。2023/09/12
☆よいこ
81
ナンセンス絵本。「ふと見れば、俺には立派な脚がある」1歩を踏み出したイスの物語。走り出したイスは有名になる。史上最強の名馬ガンバリルドルフは偉い人と交渉し、イスとの対戦レースを組む。持てる力を振り絞り、イスと名馬は走る走る走る!▽確かに脚は走る為にある…のか?(ノ∀≦。)2021/03/15
ゆのん
60
【絵本】毎日同じ場所で、毎日誰かに座られているイス。そんなイスがある日、動ける事に気付いたら…。今までのイスとしての生活を投げ捨てる様に走る、走る、走る。その走りは凄まじ。犬も兎も陸上選手も勝てない。そして、史上最速のサラブレッドと戦う事に…。硬いはずのイスのしなやかな走りの躍動感がもの凄く伝わってくる絵もとても良かった。感情なんてもちろん無いはずのイスの尻に敷かれ日々から広く自由な外へ出た喜びも伝わってくる。うちにあるイスもたまには外に出してあげようかしら…逃げ出したら困るからリードで繋いで。2021/10/29
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
自分の存在意識とは何かと考えたイスがある時、駆け出した。イスだから座られるだけでなくたっていい。一歩踏み出す勇気も大切。イスは元来使われるものだが、使う側としても座るだけでなく、他の用途としても使ってあげなきゃって思えました。絵のアングルがまた実に絶妙で、とても躍動感を感じました。#NetGalleyJP2021/09/16