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内容説明
“ぼくは歪曲王。君の心の中にある歪みに君臨するもの。君が歪みを黄金に変えることができるまで、ぼくはずっと君の側にいるだろう―”二月十四日の聖バレンタイン・デイ。都市のど真ん中に屹立する異形の高層建築「ムーンテンプル」の観覧イベントに集まった人々を巻き込んで世界が歪んでいく。人々に甘く囁きかける歪曲王は、すべてがねじ曲がったその世界こそ天国にいたる階段だという。そして、そこにはもうひとつの奇妙な影がまぎれていた。“やはり来たな、ブギーポップ…!”人の心に棲む者同士が相まみえる時、終わりなき一日が、幕を開ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤギ郎
10
2019年版アニメ視聴済。映像がないとちょっとわかりにくい作品のように思う。新刻敬「やっぱりこれなんでしょ? ブギー・・・・・・」のセリフがアニメ版とちょっとイメージが違った。題材がおもしろい。寺月恭一郎は他にどんな遺産を残したのだろうか。2019/04/21
イコ
3
菊地秀行的なタイトル、そして展開だった。群像劇が深まってきたので前巻までに出てくる各キャラを覚えていないといけないね。2019/04/04
c
2
書影にもある帯の裏は、高畑京一郎の「ダブルキャスト」の告知である。古橋秀之同様 上遠野浩平の登場に因って存在感が希薄になってしまった作家だが、代表作「タイムリープ」は角川グループの由緒ある作法に則って実写映画化もされている。しかし時代は最早80年代ではない。実写映画を支柱とした10代向けのメディアミックスは、当時はもう時代遅れで、今となっては角川歴彦の兄・春樹に対するコンプレックスを見出す価値しかないだろう。但し、70~80年代の角川映画の栄華に対する執着は、その弊害を「ブギーポップ」にも及ぼしている。2017/09/11
にーとやん
0
一番好きなブギーポップ。「笑わない」のような視点の交錯によるザッピング的な手法を流れるようにまとめ、かつ全体的なバランス取り、さくっと読める軽さ、あと「ブギーポップ」としての空気をシンプルに示してくれるところが好き。
らいら
0
相変わらず話が進まないし、ブギーポップが活躍しない。 ブギーポップは今巻では最初から最後まで登場しているのに、存在意義は何なんだ。 いつも通り新しい不思議な概念が登場し、それに対する解決を見る話。今までのブギーポップが楽しめたなら今巻も十分に楽しめるものだと思う。2022/02/03