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内容説明
君は運命を信じているかい?自分たちの意志とは関係なく回っていく世界の流れを実感したことはあるかい?これは六人の少年少女たちの物語だ。彼らは未来を視ることができる不思議な力を持っていて、彼らの間でだけその能力をささやかに使っていた。彼らに罪はない。そして責任もない。しかし―「これ―ブギーポップ?」六人の予知にこの僕の幻影が現れた時、運命の車輪は回りだした…。第四回ゲーム小説大賞で「大賞」を受賞した上遠野浩平のブギーポップ・シリーズ第三弾。六人の選択は救いか、それとも破滅か…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホンダ
6
シリーズ第一巻で死亡した早乙女と本巻の主要人物がカラオケ店ですれ違うシーンがあるので、この「パンドラ~」はブギーポップシリーズの前日譚、もしくは第一作と同時期の物語という位置づけだろう。予知能力っぽい力を持つ6人の若者たち(そのうち2人はダミー)が統和機構に絡んだ陰謀に巻き込まれ……という話。主要キャラが次々と殺されてゆき、絶体絶命のタイミングでブギーポップが登場して一件落着という流れは最早お約束。本シリーズのテーマは何なんだろうか?若者たちの苦悩?閉塞感?なんだかよくわからねぇなぁというのが正直な感想。2023/04/16
c
2
大森望はこの作品に原典に、シオドア・スタージョンの「人間以上」を置いたが、流石の見立てである。尤も上遠野浩平は大森ほどSFというジャンルに執着はないだろうし、実際初期ブギーポップシリーズの感触はSFより寧ろ、「エイリアン」同様SF的ガジェットを用いたホラーに近い。ホラー/SFの源流をディオダティ荘に求めるなら互いに血は濃いにしろ、多重視点に依って敢えて物語を断片化している初期ブギーポップシリーズは、「吸血鬼ドラキュラ」やスティーヴン・キングのデビュー作「キャリー」で展開された方法論を踏襲していると言える。2017/09/06
v&b
1
読んでいく2019/11/03
雨
1
新アニメ影響でこのシリーズを読み始めたが段々苦痛になってきたので、そろそろ止めようと思って読んだらかなり面白かった。ブギーポップがほぼ出ないからだと思う2019/03/14
ナセル
0
久しぶりに再読。シリーズの中ではこの巻が一番好きです。2014/11/13