内容説明
黒革のコートに黒いブーツ。黒い制帽の正面には、青く光る霊視眼巨大な黒い呪力増幅杖を携え異形の街ケイオス・ヘキサで絶対の法を司るおのれの感情を殺した男―公安局・魔導特捜官「ブラックロッド」。その力を恐れぬ者はいない。だが、今回の捜査は何かが違った…。第2回電撃ゲーム小説大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bowmorelover
7
呪術用語をベースとしたサイバーパンク、SF。のちの電撃文庫の方向性を決めたとも言われる。数々の作家にも影響を与えている。だっていきなり「ブラックロッドは笑わない」って(笑)2012/04/20
辺野錠
3
魔術+サイバーパンクなのがユニークな世界観になっていた。他の方の感想とかぶるが確かにニンジャスレイヤーに通じるものがある。タイトルにもなっている主人公の扱いも大胆すぎて古橋先生はすげぇものを書くなと思った。2022/10/16
miri
1
20年ぶりに再読。以前読んだは高校生だったか・・・ しかしこういったちょっとマニアックなサイバーパンク?科学と呪術といったものをハードボイルド目に書いた作品はずいぶん見なくなったな。 時代とともにわかりやすく、とっつきやすくコミカルにって感じで。 それはそれで悪くないのだけれども、こういったあまりコメディやエロに安易に寄せない作品ももっとあっていいのではないのかなぁと感じた。 今読んでも面白い2019/11/02
レオナルド
0
文庫版とハードカバーでは本分イラストが異なる。 個人的には文庫版の方が好み。2016/12/29
MKSzk
0
本作はニンジャスレイヤー前史にある(?)サイバー呪術パンク活劇。登場人物が簡単に殺されていくのも、文章に力強い言霊が溢れている点のも同じ路線だ。その文章はといえばたとえばこんな感じ→"静寂を破ったのは、勇壮なマーチ調にアレンジされた般若心経だ。"2015/09/02