電撃文庫 ＪＡＪＡ姫武遊伝―悪魔が来たりてホラを吹く

中村 うさぎ【著】

アスキー・メディアワークス（1995/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 338p／高さ 15cm
• 商品コード 9784073031208
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

龍神族イチの火の玉娘・蛇々姫、見参!!　平和なジパングの魔界に西洋魔界の親善大使たちがやってきた……。中村うさぎの最新スチャラカ魔界ファンタジー、待望の第一巻。掟破りのゲーム付録もついて、読んで天国、遊んで極楽の一冊!

内容説明

平和なジパングの魔界にやってきた、西洋魔界からの親善大使は、“地獄の大公”プート・サタナチア。時を同じくしてジパングに現れた謎の美女アシュタルト、“天使”を名のる美青年ベルゼブブ。なにやら怪しいヤツらの悪巧みに、ジパングは史上最大のピンチを迎える…。ヤツらの陰謀を阻止せんと立ち上がったジパング魔族は、龍神一族のひとり娘・蛇々姫、天狗一族の跡取り息子・飛天丸、玄武一族の姫君・雨月姫、白狐一族の御曹司・狐太郎、そして餓魔一族の厳之助。いずれ劣らぬプリンスやプリンセス…なのだが、蛇々姫は魔界一の惚れっぽい性格にしてジパング魔族一の直情径行娘であり、雨月姫は魔界一の高飛車な性格にしてジパング魔族一の大酒乱、厳之助にいたっては魔界一のバカで大喰らいにしてジパング魔族一のドラ息子である。はたして、こんな蛇々姫たちに故国ジパングは救えるのか。危うし、ジパング。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[雅]

エッセイストの著者だけど、何故か自分は小説家として接している。ギャグの入った軽い文体と少しのエグさ、ちょっとした教示が好きです

2021/09/23

[黒崎ディートリッヒ]

ジパング魔界に突然やって来た西洋の悪魔たち。彼らに立ち向かうは龍神族のおてんば少女、蛇々姫とジパング魔界のプリンセス、プリンスたちだが？！ 中学生の時よく読んでいた作家さんの作品を読んでみる(でも発売されたのは俺が小学校低学年の時(笑))ジパング(日本)の魔物たちＶＳ西洋の悪魔たちという発想がすごい。魔王のメイクがピエロっぽくてシリアスなシーンでも思わず笑ってしまいました。でも一番面白いのはプート。テンプル騎士団が崇拝していたともいわれる悪魔バフォメットの別名か・・・・。文体も独特で面白かったです。

2013/09/07