内容説明
「希望が持てない」「働けない」には理由がある。親が変われば、子どもが変わり、格差社会も変わる。本書は、格差社会の拡大に、人としての怒りを持ちつつ、子育ての後ろにある「時代」を深く感じ取るということと、その先行きをある程度見通していることが親として大事だという立場で書かれている。
目次
第1章 格差社会では、なぜ子育てがむずかしくなるのか?(一度転んだら、どこまでも落ちていく日本の格差社会;「わが子に力をつける」と「格差社会を変える」の両刀使いで ほか)
第2章 なぜ格差社会になってしまったのか?(自由な経済競争は、労働者の待遇を悪化させることが多い;世界恐慌の反省から、国が経済をコントロールするようになった ほか)
第3章 格差社会の中で、子どもに何をしてやればいいのだろう?(「格差社会はおかしい」と言える大人になろう;人間の平等を考えつづけている経済学者・セン ほか)
第4章 格差社会で夢が持てず、やる気がでない子どもたちへの処方箋(受験社会にいると、将来に夢を持ちにくい;日本や世界の大きな流れと自分は関わっていると実感させよう ほか)
第5章 子どもたちに善悪をはっきり言える大人でありたい(はっきりした価値観を言える大人に;いまの社会では一流大学を出ないと、落ちこぼれるのか? ほか)