心の傷を抱きしめて―性的虐待、ドメスティック・バイオレンスは乗り越えられる

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784072327272
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

少女時代に受けた父親からの性的虐待と身体への暴力。その「心の傷」を六十数年間、数々のトラウマに苦しみながらたった一人で抱きしめ、乗り越えた記録。

心の中に固く封印してきた秘密をあえて書き残さなければと思ったのは、肉親から性的虐待や身体的虐待をうけ、末来を奪われ、葬られた悲惨な子供たちや屈折した魂を引きずりながら生き続けている子供たちに代わって断固訴えなければ、という使命感だった。そして、「私にもできた。だからあなたもきっと乗り越えられる」というメッセージを伝えたかったと言う。酒乱の父の暴力から逃げるため、母親は長女の著者だけを父親のもとに置いて家を出た。その後、著者は5才から8才ごろまで、父親から性的虐待と身体的虐待を受けることになる。『誰も助けてはくれない』という絶望感から、聖橋から飛び降りてしまおう、と思いつめたこともあった。そんな絶望と孤独の中、「逃走夢」「殺人夢」など著者を襲う数々のトラウマを、いかにして乗り越えたか? 1章 封印した秘密 2章 少女と青鬼 3章 虐待する大人たちへの復讐 4章 トラウマ 5章 再生への第一歩 6章 ドメスティック・バイオレンス 7章 大丈夫、あなたもきっと乗り越えられる の7章に加え、全国の相談所、シェルターなどの参考資料も充実。

内容説明

御茶ノ水の聖橋から、飛び降りてしまおう…。小学1年生の少女は、あの時確かに絶望していた。しかし、少女のプライドが負けることを許さなかった。少女はどのようにして、虐待を乗り越えたか?「たった一人、老後を生きる」の著者が封印してきた少女時代の記憶。

目次

1章 封印した秘密
2章 少女と青鬼
3章 虐待する大人たちへの復讐
4章 トラウマ
5章 再生への第一歩
6章 ドメスティック・バイオレンス
7章 大丈夫、あなたもきっと乗り越えられる!

著者等紹介

岡田信子[オカダノブコ]
1931年、東京神田生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業後、1957年、アメリカに留学。ミリガン大学、ジョージタウン大学大学院に学ぶ。米国国務省通訳、メリーランド州社会福祉局ケースワーカーとして働く。1979年、『オール読物』新人賞受賞。1983年、単身帰国
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