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わたしたちはなぜ科学にだまされるのか―インチキ!ブードゥー・サイエンス

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  • サイズ B6判/ページ数 383p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784072289211
  • NDC分類 404
  • Cコード C0098

出版社内容情報

米物理学会ワシントン事務所長ロバート・L.パーク博士が、UFO騒動、健康商法、電磁波の脅威など、この世に蔓延する「科学の顔」をしたニセ科学のからくりを斬る!

欧米で話題沸騰! 出版差し止めキャンペーンまで展開された話題の本 人々を騒がす「UFO」騒動、政府や大企業が莫大なカネをつぎ込んだ「常温核融合」開発や「宇宙ステーション」計画、本当に効くのか「磁気療法などの健康療法」、正確なデータのなに「電磁波の影響」問題―これらあなたをねらう「科学の顔」をしたニセ科学のからくりを、米物理学会ワシントン事務所長ロバート L. パーク博士(メリーランド大学教授)が暴く! ①科学者には、インチキ科学の情報を必ず世間に伝える義務がある。また、一般の人たちに科学的な手法、考え方というものを説明し、理解してもらう責任がある。(中略)「われわれは自然の法則に支配された世界に暮らしており、魔法はけっして起こらない」ことを、本書を読んだみなさんに理解していただく、それがわたしの願いである。自然の法則は理解できるし、うまく利用することもできる。だが、どれほど信心深い人間であろうと、どれほど如才ない人間であろうと、自然の法則を出しぬいたり、その裏をかいたりすることはできない。(「日本の読者のみなさんへ」より) 

内容説明

欧米で話題沸騰!出版差し止めキャンペーンまで展開された話題の本。人々を騒がす「UFO」騒動、政府や大企業が莫大なカネをつぎ込んだ「常温核融合」開発や「宇宙ステーション」計画、本当に効くのか「磁気療法などの健康医療」、正確なデータのない「電磁波の影響」問題―これらあなたをねらう「科学の顔」をしたニセ科学のからくりを、米物理学会ワシントン事務所長ロバート・パーク博士(メリーランド大学)が暴く。

目次

第1章 ニュースなんかじゃない、ただのエンタテインメントさ―問われるメディアの責任
第2章 信じたがる脳―科学こそ真実を選びだす戦略
第3章 ニセ薬に副作用あり!―「ナチュラル」な薬に救いを求める人々
第4章 「宇宙開発」の実態―人造の世界を夢見る人々
第5章 ブードゥー・サイエンス、議会に登場―科学に無知な政治家たち
第6章 「永久機関」は実現可能か?―無限のエネルギーを夢見る人々
第7章 恐怖の電流―電磁場が白血病の原因というデマ
第8章 審判の日―集団訴訟で企業を襲う「ジャンク科学」
第9章 UFO、エイリアン、スターウォーズ計画―当局の秘密主義も悪因
第10章 「まかふしぎな宇宙」を利用しろ―ニセ科学としてよみがえる古代迷信

著者等紹介

パーク,ロバート・L.[Park,Robert L.]
物理学者。専門は結晶構造。メリーランド大学教授。米物理学会ワシントン事務所長。「ニューヨークタイムズ」「ワシントンポスト」などに科学記事を寄稿している。テレビ出演も多く、インチキ科学を糾弾する論客としても著名。米物理学会のホームページに記載中の週刊コラム<What’s New>は、科学者、ジャーナリスト、官僚など、幅広い層の熱心なファンに愛読されている

栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶応義塾大学経済学部卒。訳書に「16の性格」「ラブ・ウィズダム―恋に揺れるあなたへ56の処方箋」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブロッコ・リー

17
科学(物理学)リテラシーのお話。それが余りにも我々の日常から遠いから活用(悪用)する者が現れて僕ら大衆の心を千々に乱してしまう。切実な願い(愛する人の病気治癒とか)だったら駄目元で何でも縋りたくなってしまうだろう。著者は「科学者」の役割はこのような不幸な焦燥から人々を救うことにもあると書いている。激しく同意である。併せて高校学習程度の教育レベルは最低限一生保っていないといけないなと思った次第。やっぱり義務教育化必須だ。2010/03/01

takao

2
ふむ2024/04/14

yn_redqueen

2
魑魅魍魎が蠢く産業科学界を渡り歩くタフガイによる「インチキ科学と戦うためのケーススタディ本」。物理を知らない自分には少し厳しいところもあった…そりゃあ永久機関詐欺に引っかっちまうぜ。「宇宙ステーションはあまりペイしない」説など読んでいてハラハラしてきた。逆に法律経済系の人は「インチキだからどうした!」とイラつくかもしれない。「真理に近づくことと、自分は真理を知っていると酔うことは違う」と断言するなど、科学者自身にも心構えを説く作者に「なかなかのナイスガイだなあ」と感心した2012/03/08

mahiru123

1
主にアメリカの、似非科学に関する騒動をぶった切る。 こちらの科学知識が足りないこともあるだろうが、科学的な反論にやや理解しづらい部分があったり、反論が少ないなと感じる場面もあった(過去の記述で十分と判断して書いていないだけかもしれない)。内容は、有名なネタも多かったが、アメリカの発明家に関する騒動や、宇宙ステーションの話はあまり見たことがなかった。発明家騒動はアメリカ的な印象が強く、興味深かったが、宇宙ステーションについては、利益のみで考えて批判するのはどうなんだろうか、とやや不同意かな。2013/06/23

メスクリン人

1
様々な疑似科学の欺瞞を批判し、科学に対してのリテラシーの重要性を説く。面白かったが、一つちょっと気になった。有人宇宙開発についてである。人口増加により、土地とエネルギーが無くなるというのは、別に極論の煽り文句でもないように思う。勿論、早急の問題でもないのかもしれないが、仮に人類の為にならずとも、それは現代数学とは何が違うのだろう?百見は一行に如かずなら、人類は有人宇宙開発を止めないだろう。なぜなら、科学は知りたいという人間の本質的欲求である。宇宙開発は、それ自体が人類のアイデンティティであり意味なのだ。2012/03/12

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