中学校の授業でネット中傷を考えた―指先ひとつで加害者にならないために

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中学校の授業でネット中傷を考えた―指先ひとつで加害者にならないために

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065322437
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

指先をほんの少し動かしただけで、瞬時にして人を傷つけ、ときにはその激しい言葉が人の命まで奪ってしまうネット上の誹謗中傷。テクノロジーが発達した現代の新たな問題にとりくんだのは、全国でもトップの東大進学率を誇る開成中学の神田邦彦教諭(国語担当)だった。神田先生の特別授業を追った白熱の記録が、一冊にまとまった!

ネット上の誹謗中傷はなぜ起こるのか?
どうしたらなくせるのか?
現代社会に忽然と姿を現し、いまだ解決の糸口さえつかめていないこの大きな課題に対して、開成中学の生徒たちは、神田先生とともに真剣に考え、議論を戦わせた――。
その迫真の授業を再現するとともに、新聞記者である著者と、授業に参加した生徒たちとの対話、授業をふまえて生徒たちがまとめたレポートもあわせて掲載し、この問題へのさまざまなアプローチを紹介していく。
巻末には、リアリティ番組『テラスハウス』に出演した際の言動がネット上で批判の的となり、自ら命を絶ったプロレスラー・木村花さんの母・響子さんが千葉県の小学校で行った特別授業の全容も掲載する。

内容説明

私立開成中学校の国語の授業で取り上げられたテーマは「ネットの誹謗中傷」。殺人事件に関与したというネット上のデマに苦しめられた体験を綴った、スマイリーキクチ氏の『突然、僕は殺人犯にされた』を課題図書に、思考をめぐらせ、考えをまとめていく生徒たち。言葉の暴力による「加賀者」にならないための、全六回にわたる授業を完全再現した―。

目次

序章(私に何ができるのだろうか;「取材させてください」)
1章 教室の片隅より(一時間目の朝;『突然、僕は殺人犯にされた』 ほか)
2章 放課後の教室で―生徒たちとの対話(起き続ける被害の恐怖;誹謗中傷 止める方法はないの? ほか)
3章 「ネット上の誹謗中傷について論ぜよ」―生徒たちの考察から(キーワード1「匿名」と「集団」;キーワード2「承認欲求」;キーワード3「厳罰化」;キーワード4「教育」)
4章 木村花さんの母・響子さんの授業(花さんの「炎上」;「このツイートは表示できません」 ほか)

著者等紹介

宇多川はるか[ウダガワハルカ]
1984年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2007年、毎日新聞社入社。仙台、横浜支局、デジタル報道センターなどを経て、23年5月よりくらし科学環境部。主に子ども・福祉・ジェンダーの分野を継続取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kitten

16
図書館本。SNSによる誹謗中傷をどうするのか、という話。おもに、開成中学で行われた、誹謗中傷の授業の詳報と、子どもたちの考え。中学生とは思えない文章がでてきてびっくり。こんな子たちでも、誹謗中傷する可能性あるのか?最後の、テラスハウス事件の花さんのお母さんの授業もよかった。子どもたちへの教育によって、誹謗中傷の少ない世界を作っていこう、と。2024/03/19

崩紫サロメ

14
開成中学校の国語科教諭で小説家の神田邦彦が2年生を対象に行った授業。突然ネット上で殺人犯に仕立て上げられたスマイリーキクチの著書を読み、ネット中傷について考える。教諭・生徒ともに非常にレベルが高い。生徒による考察が全文引用されているが、承認欲求をどのように昇華させるか、など非常に優れている。しかし、このような授業を受けることができない(書物も読まない)生徒たちにはどうすればよいのか、という気持ちにもなる。 2023/09/11

ちょこ

11
開成中学2年生で6回に渡って行われたネットの誹謗中傷をテーマにした授業と木村花さんの母木村響子さんが小学校で行った特別授業を取材した本。開成中ではスマイリーキクチの本を生徒たちに読んでもらいそこから広げてく形で生徒たちに問いかけていました。デジタルネイティブ世代の子供たちだからこそ考えて欲しいのもあるけど、大人たちにもたくさんたくさん考えて欲しいテーマである。私たちは指1本で人を傷つけ追い詰めてしまうことがあるのをちゃんと考えなければいけない。他人事にしちゃいけない。2023/11/24

メチコ

8
授業の内容や生徒の思考など、読んでいると「君たちは本当に中学生かね?」と言いたくなる。 いやさすが開成だよね。 ただ、この本を読んでほしい人ほどこういう本は読まないだろうし、読んだとしても「自分は大丈夫だな、ヨシッ!」とまったく響かない気はするんだけどね。 中傷と批判の線引きは難しいんだけれど、SNSに触れているといい大人が、「そいつはどうよ?」と眉をひそめたくなるような言葉を安易に発していることは珍しくなくて。 SNSという大海に放つ己の言葉には責任が伴うし、慎重でありたいと思ったよね。2023/11/09

5
ネットの誹謗中傷について中学2年生が考える授業。突然ネット上で殺人犯にされてしまったスマイリーキクチさんの著書を課題図書として、ネットの特性や人間の欲求など多角的に考察し、意見を交わしあう。後半は、木村花さんの母親が小学生に向けた授業。先生からの多角的な問いを一緒に考えながら、生徒たちの意見になるほどと思ったり、そこまで考えるのかと感心したり。正解がないからこそ、ネットを使う時には、人間力を試されていることを忘れずにいたい。2024/02/05

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