この世の喜びよ

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この世の喜びよ

  • 井戸川 射子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 講談社(2022/11発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 144p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065296837
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

思い出すことは、世界に出会い直すこと。
最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。

幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。

二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(本書より)





内容説明

幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。かつての子育ての日々を思い出す女性―「この世の喜びよ」。ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦―「マイホーム」。父子連れのキャンプに叔父と参加した少年―「キャンプ」。

著者等紹介

井戸川射子[イドガワイコ]
1987年生まれ。関西学院大学社会学部卒業。2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて発行。2019年、同詩集にて第24回中原中也賞受賞。2021年、小説集『ここはとても速い川』で第43回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

573
人称の選び方が特異な作品である。ここで「あなた」と呼び掛けているのは誰なのか。それは、この主人公の女性ではないのか。だとすれば、自分を客体として投げ出すところにこの小説が成立していることになる。ここで描かれるのは、表面的にはスーパーの喪服売場という極めて限定的な狭い世界である。主人公の女性も、そこのパートタイマーの店員であり、これという変化がそこに生起するわけでもない。ただし、彼女の見えない側の現在は再三にわたって仄めかされてはいる。そこに過去は存在する。しかし、未来はどうなのだろう。現在が平板に続いて⇒2023/08/18

starbro

398
第168回芥川龍之介賞受賞作・候補作、第五弾(5/5)漸くコンプリートです。今回も受賞作で締めくくりとなります。第168回は、突出した作品や新しさorオリジナリティに富んだ作品がなく、一定水準を満たした作品を出版社の意向で選んだ感じでした。私が選考委員だったら、「受賞作なし」を主張したと思います。突出した作品がない時は、「受賞作なし」とした方が、芥川賞の権威&価値が高まるはずですが・・・ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003703612023/03/08

いっち

304
主人公は、ショッピングセンター内の喪服売り場で働く。 「あなた」という二人称で書かれる。なぜ二人称で書く必要があるのか。 「あなた」を「わたし」に代えても、支障がないように思えた。「若い頃の自分一人挟めばスムーズに話せるものだろうか」とあるので、二人称の視点は若い頃の主人公なのかもしれない。しかし、二人称である必要性は感じられない。若い主人公と今の主人公で、大きな違いがあるようには見えない。ショッピングセンターで仲良くなった中学3年生の女子を、娘のように扱う。その娘に何か伝えられる喜びが、この世の喜びか。2023/02/11

塩崎ツトム

244
明確なストーリーや序破急があるわけじゃない。強いて言えばよく来る中学生の女の子に強いことを言ってしまって後悔したり、ノイローゼになった新米教師の長女が名古屋に行ってしまったので次女と一緒に迎えに行くくらいである。アンビエント読書というか、それともチルアウト読書と呼ぶべきか。舞台は日本の郊外には大体ある、イオンみたいなショッピングモールである。画一的とされるハコでも、従業員は制服にささやかな工夫し、休憩室などではローカルルールがあったりして、雑草のように、そこで働く人の人間臭さがにじみ出てくる。(つづく)2023/02/08

ゆのん

198
『この世の喜びよ』は子育てを終えた母親が主人公で、その日常と思考が描かれている。子供が親や大人に対する容赦ない厳しい視線が何とも悲しい。親も人間、間違いもあるんだよ。それでも一生懸命だったんだよと叫びたくなる。『マイホーム』は子育て真っ只中の主婦がモデルハウスに一泊する。1人で羽を伸ばすかと思いきや母親になってしまえば思考は家族の事一色。1番充実した時期なのかもしれない。『キャンプ』は子供目線の物語。動物の死骸や火を使ったりと少々ヒヤヒヤしながら読んだ。詩人である作者の言葉の美しさも素晴らしい。2022/11/29

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