出版社内容情報
坂本 貴志[サカモト タカシ]
著・文・その他
内容説明
漠然とした不安を乗り越え、豊かで自由に生きる!60~80歳の「仕事の実態」。
目次
第1部 定年後の仕事「15の事実」(年収は300万円以下が大半;生活費は月30万円弱まで低下する;稼ぐべきは月60万円から月10万円に ほか)
第2部 「小さな仕事」に確かな意義を感じるまで(再就職先で一プレイヤーとして活躍;週末勤務で会社を支える;包丁研ぎ職人を目指して独立 ほか)
第3部 「小さな仕事」の積み上げ経済(定年後も働き続ける人に必要なこと;高齢社員の人事管理をどう設計するか;労働供給制約時代における経済社会のあり方)
著者等紹介
坂本貴志[サカモトタカシ]
1985年生まれ。リクルートワークス研究所研究員・アナリスト。一橋大学国際・公共政策大学院公共経済専攻修了。厚生労働省にて社会保障制度の企画立案業務などに従事した後、内閣府で官庁エコノミストとして「経済財政白書」の執筆などを担当。その後三菱総合研究所エコノミストを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
150
データを基にした見解には一定の説得力があるように思います。私は毎日を生きることで一杯一杯ですので、15年先のことは・・・なんて思っていますが、きっと私のような人間に向けて書かれた本なんだと思い直し、もう一回読もうと思います。2023/10/04
なっぱaaua
87
定年後の起こっている事実、定年後の事例、経済という3点で定年後をどうすべきかが語られている。あと数年で役職定年を迎えるのである程度覚悟が出来ており、収入も激減することは分かっている。ここでいう「小さな仕事」に向かう覚悟も出来ている。そういう意味でも事例や事実を確認する上でとても役に立った。「健康的な生活リズムに資する仕事」「無理のない仕事」「利害関係のない人たちと緩やかにつながる仕事」が豊かな仕事であるというのに気づけたことは良かった。小さな仕事は生活に密着している。何か社会の役に立てばと思う自分がいる。2022/10/22
チャーリブ
84
再読リライト。データに基づいた「ほんとうの定年後」の姿を明らかにしたのが本書。多くの人は「小さな仕事」に無理なく従事しながら日々慎ましくも幸せな生活を送っているというのが本書の福音です。たとえば「仕事の満足度」のデータを見ると働き盛りの50代で35%程度だったものが、70代では約60%に上昇しています。ただ、この無理なく働くというスタイルは、公的年金や老後資金(持ち家なども)という経済的基盤があって成り立つもの。著者は、このライフスタイルを持続可能で典型的なものと見ていますが、はたしてそうでしょうか?○2022/09/28
bookreviews
80
読書前は、”さみしい老後の現実をある程度覚悟しておいてね”、という内容と想像して読み始めましたが、手取りも責任も減っていき、縮小均衡していくこともそんなに悪くないな、と思わせてくれる内容でした。何についても知らないことが一番怖くて、ある程度想像できれば「そんなものかな」と思うことができます。まだ役職定年は数年先ですが、少し先の未来を感覚としてつかんでおくことはすごく勉強になったと感じています。https://bookreviews.hatenadiary.com/entry/AfterRetirement2023/11/18
夜長月🌙@5/19文学フリマQ38
79
定年は65歳またはそれ以上となっています。これは年金の支給が標準で65歳からになっていることと呼応しています。もうすぐ年金が70歳からにになるのではと心配する人もあるかもしれませんが60歳から65歳になるには20年間の議論の末、ようやく事が動きました。さて、2020年の調査で70歳で働いている男性は約50%という高さになっています。そして高齢者ほど(30歳〜50歳に比べて)仕事への熱意も幸福度も明らかに高くなっています。これは自分でできる範囲の小さな仕事に従事しているからと分析されています。2023/08/25