出版社内容情報
神永 曉[カミナガ サトル]
監修
内容説明
「あけぼの」ってなに?「きつねのよめ入り」って雨の名前なの?見てわかる、ビジュアル日本語ずかんが誕生しました!選びぬいた100以上の「そら」のことば。
目次
あけぼの
山わらう
春雨
雷鳴
雨足
望月
いわし雲
野分
初霜
こな雪
冬晴れ
著者等紹介
神永曉[カミナガサトル]
国語辞典編集者。1956年千葉県生まれ。元小学館辞典編集部編集長。小学館に入社後、37年間辞書編集に携わる。「NPO法人こども・ことば研究所」副理事長としても活躍し、「辞書引き学習」の講習会や子ども向けワークショップなどを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
93
にほんのことばずかん第一冊目。「そら」に関する日本語の豊かさと、写真や日本絵画と和歌のコラボがいい感じです。シリーズの中で一番気に入りました。そら色をバックに宗達の風神がカッコイイ!夜明けを表すことばだけでも、あけぼの・あかつき・朝ぼらけ・東雲と音の響きも美しい。雨の名前を表す日本語は400以上あるらしいし、雨冠の漢字も350以上。「雨足」のページで、世界で初めて雨足を細い線で表現した歌川広重「名所江戸百景大はしあたけの夕立」に、川端康成「伊豆の踊り子」の天城峠の一節を載せていて、取り合わせもいいですね。2022/04/23
とよぽん
59
『いろ』を読んで、とても素晴らしい本だったので『そら』も。「風神雷神図」の表紙が鮮やか。雲、月、風、雨、霜、雪、雷、夕日、あけぼのなど空に関する様々な自然の姿を、美しい写真と詩歌、版画などで紹介している。いわし雲の写真が圧巻だった。「ことばずかん」であるが、ビジュアルの質が高くて何度も眺めたくなる。2022/03/24
ちえ
39
「かず」「いろ」に続き「そら」。鮮やかな「風神雷神図」の表紙が良い。朝夕を表す言葉ってこんなにあるのね。雨、雷、月、雲、風、雪…空の表情の豊かなこと。写真、絵画、浮世絵、文学や俳句、和歌等、言葉から繋がって広がって行くのがまた嬉しい。百人一首、万葉集、古典で習った時は苦手だったけれど素直に入ってくる。これは夕焼けかしら?いわし雲の写真に目を奪われる。添えられた俳句は「鰯雲 この一族の 大移動」(茨木和生『木の国』より) 「望月」に添えられている葛飾北斎『月みる虎図』の虎の表情は漫画チックでかわいい。2023/05/04
たまきら
39
いろ、かずときてそらの回です。こちらでは日本の四季を堪能できるつくりになっていて、うっとり。写真も素敵ですが、やっぱり絵画が素敵。印刷もいいしサイズも大きいので長々と眺めて楽しみました。こういう遊び心のあるシリーズ、もっともっと眺めていたいなあ。2022/08/05
ヒラP@ehon.gohon
31
日ごろ空や天気や時のうつろいを、様々な言葉で表現したり、感じたりしている私自身が、言葉の正しい認識を視覚的に再確認できる本でした。 これだけ豊かに空間を表現できる日本語の繊細さには、改めて感動します。 心も豊かになったような気がします。2023/04/21