内容説明
なぜ日本人は、草木や山川までもが成仏できると考えるのか?なぜ「ご先祖さま」をお祀りするのか?―ふだんは当たり前のこととして、何気なく見過ごされている日常の習慣、思考パターンにも、それぞれに隠された精神の歴史がある。日本思想史の第一人者とともに、さまざまな事象の中に「日本人の心の歴史」をたどる。
目次
序章 鳥居のある寺、死者を祀る社
第1章 聖性の覚醒―有史以前
第2章 定住する神々―始原から古代へ
第3章 救済者の探求―古代から中世へ
第4章 煉獄の拡張―中世から近世へ
第5章 還俗する来世―近世から近代へ
終章 神のゆくえ
著者等紹介
佐藤弘夫[サトウヒロオ]
1953年、宮城県生まれ。東北大学教授。東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。博士(文学)。専門は日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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