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内容説明
「人間らしさ」を生み出す、知られざる脳の正体。脳のはたらきは、ニューロンが担っている―この常識が覆されようとしている。脳の中には、知られざる「すきま」があり、そこを舞台に、様々な脳活動が繰り広げられていたのだ。細胞外スペースに流れる脳脊髄液、その中で拡散する神経修飾物質や細胞外電場、そして、脳細胞の半分を占めるグリア細胞。私たちの心や知性の源は、ここにあるかもしれない。「神経科学の王道」に挑む、新しい脳科学が誕生!
目次
プロローグ 「生きている」とはどういうことか
第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき―コンピュータのように速くて精密なメカニズム
第2章 「見えない脳のはたらき」を“視る”方法―脳研究はどのように発展してきたか
第3章 脳の「すきま」が気分を決める?―細胞外スペースは脳の“モード”の調整役
第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている?―脳脊髄液と認知症の意外な関係
第5章 脳はシナプス以外でも“会話”している?―ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
第6章 頭が良いとはどういうことか?―「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵―変化し続ける脳内環境が生み出すもの
著者等紹介
毛内拡[モウナイヒロム]
1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業。2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。生体組織機能学研究室を主宰。脳をこよなく愛する有志が集まり脳に関する本を輪読する会「いんすぴ!ゼミ」代表。「脳が生きているとはどういうことか」をスローガンに、マウスの脳活動にヒントを得て、基礎研究と医学研究の橋渡しを担う研究を目指している。研究と育児を両立するイクメン研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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