出版社内容情報
☆☆☆白川紺子、絶賛!(『後宮の烏』『九重家献立暦』など)☆☆☆
花魁と鬼斬り、二つの顔を持つ瑠璃は、黒雲の任務で向かった祟り堂で「羽化する」鬼に遭遇する。
飛雷の一撃では仕留められない、かつてない鬼。アレは一体なぜ、今現れたのか。
黒雲以外の怪しげな退魔士の噂や、四君子と名高い花魁が相次いで失踪するなど不可解なことが続く中、瑠璃たちの前に真の敵が姿を現す!
戦う花魁シリーズ第二弾!
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瑠璃は、けして光の側に立って鬼を一方的に葬り去る正義のヒーローではない、ということです。立っているのは狭間です。どちらかといえば瑠璃は闇のなかにあり、もがきながら光を目指す少女にわたしには思えます。
――白川紺子(解説より)
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内容説明
花魁と鬼斬り、二つの顔を持つ瑠璃は、黒雲の任務で向かった祟り堂で「羽化する」鬼に遭遇する。飛雷の一撃では仕留められない、かつてない鬼。アレは一体なぜ、今現れたのか。黒雲以外の怪しげな退魔師の噂や、四君子と名高い花魁が相次いで失踪するなど不可解なことが続く中、瑠璃たちの前に真の敵が姿を現す!
著者等紹介
夏原エヰジ[ナツバラエイジ]
1991年千葉県生まれ。上智大学法学部卒業。2017年に第13回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞した『Cocoon―修羅の目覚め』はシリーズ化が決定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナルピーチ
135
戦う花魁シリーズ2作目は異形の鬼達が相手となる。本来であれば鬼となるのは憎しみを抱いた女性のはずが何故か違う。違和感を覚える瑠璃。一方で津笠との対戦を経て以降、錠吉と距離感を感じていた。本作では親友であった津笠を救えなかった事に苦しむ瑠璃と錠吉の過去に纏わる話を軸に、二人の心情を描いた構図で展開。新たな敵も登場しラストに待ち受ける衝撃の事実に驚きを隠せない。これまた次巻の展開が気になる終わり方。また読むしかなさそうだ!2021/01/24
あっか
63
新刊。最後、え!!!と言ってしまったよ!解説の白川紺子さん♡の予言通りに…笑 これを読むとあれだけ面白かった1巻でも序章というか世界観を伝える為だったんだなあ…ということがよく分かる。妖達との楽しいやり取りと、瑠璃が内包する哀しみのバランスが絶妙。敵や間者の正体が予想もしなかった…というサプライズもある。そして1巻からますます錠吉が好きになった♡はー、続きが楽しみ。白川紺子さんの解説がお上手すぎ。2020/12/12
はつばあば
41
1巻はただの序章に過ぎなかった・・・。重い。津笠を失った瑠璃、瑠璃と目を合わせなくなった錠吉、それぞれの後悔を背負いながらの鬼退治。義父には可愛がられたが義兄の惣之丞には遊郭に売られた瑠璃の気持ち、やるせないなぁ。それ以上に今で言う梅毒・・これは怖いです。コロナの今、エイズの検査が減っているようですが・・性病にはくれぐれもご用心を。小学6年生で性病の怖さを教えてくれた担任の先生。今の子の性への興味はとんでもない勢いで広がっているようですが、くれぐれも後悔のないようにまずは勉強してから実地に移ってもらいたい2021/05/26
ちげー
19
運命を、感じた1冊。 新しい展開にドキドキでした。 業を背負うと言うことは大変なことだなーと思いました。 とても続きが気になります。 早く次が文庫化しないかなぁー。2020/11/27
ざるめ
15
過去が明らかに(゜゜;)鬼になる人って、ひたむきに生きている感じの人達だから悲しいな~( ´△`)最後に登場したあの人にゾクッと…((゚□゚;))2021/03/01