出版社内容情報
その生涯は、音楽の歓喜と苦闘そのものだ!
1972年にウィーンの地にに立った一人の青年音楽家は、その後いかなる道のりをたどって、「楽聖」となったのか。
師ハイドンはじめ同時代の音楽家たちとの出会い、《エロイカ》《第十交響曲》創作の謎、家族関係の苦悩と波乱の生活、各界の理解者や奇人らとの友情、そして恋人……
音楽のあり方を根本から変え、傑作を生み出し続けたその生涯に、音楽評論の名手が全角度から光を当てる、珠玉の二十話。
【本書の主な内容】
青春のボン/ベートーヴェンの愛―婚約説をめぐって/第十交響曲のゆくえ/《シンフォニアエロイカ》の謎/ 「メルツェルさん、さようなら」―メトロノーム考/ 《ウェリントンの勝利》の顛末/べートーヴェンと宗教―フリーメーソンだったのか?/イギリスへの夢―ニートとの交際をめぐって/オペラのライヴァル―同時代人ウェーバー/「第三の故郷」ボヘミア/ヴァイオリン・コンプレックス/コントラバスとマンドリン/ダンス音楽への愛着/「歓喜」の背景―日本人とベートーヴェン など
※1998年刊『ザ・ベートーヴェン』(春秋社刊)の文庫化
内容説明
一七九二年、ウィーンに立った一人の青年音楽家は、いかにして「楽聖」となったのか。師ハイドンや“好敵手”ウェーバーらとの出会い、『エロイカ』『第十交響曲』創作の謎、家族関係の苦悩と波乱の生活、奇妙な友人、そして恋人…。革命と動乱の時代にあって音楽のあり方を変革し、傑作を生み出し続けた生涯に全角度から光を当てる、珠玉の二十話。
目次
プロローグ 波乱の生涯・スケッチ
ベートーヴェン以前のボン
ボンのひとびと
青春のボン
第十交響曲のゆくえ
『シンフォニア・エロイカ』の謎
「メルツェルさん、さようなら」―メトロノーム考
『ウェリントンの勝利』の〓末
イギリスへの夢―ニートとの交際をめぐって
あるパトロンの末路―ラズモフスキー伯爵の場合
オペラのライヴァル―同時代人ウェーバー
奇妙な交友関係―肥満チスト・シュパンツィヒ
“第三の故郷”ボヘミア
ヴァイオリン・コンプレックス
コントラバスとマンドリン
ダンス音楽への愛着
歓喜」の背景―日本人とベートーヴェン
著者等紹介
門馬直美[モンマナオミ]
1924‐2001年。東京に生まれる。東京大学理学部卒業。放送局勤務ののち、常葉女子短期大学教授、洗足学園大学音楽学部教授、サントリー音楽財団顧問などを務める。音楽評論家として活動。洗足学園大学音楽学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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