チーム・オベリベリ

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チーム・オベリベリ

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  • サイズ B6変判/ページ数 674p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065201145
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報


約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った

オベリベリ――和人たちによって「帯広」とされた新天地
明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか

開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション


〈明治維新という大きな時代の変わり目を体験した上に、それまでとまったく異なる世界に身を投じる若者たちの姿は、今、世界的な新型コロナウイルスの流行により、またもや大きな時代の変わり目を経験しなければならない私たちに何を思わせ、感じさせることだろうか〉――乃南アサ


文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は“その地”でいかに生きたか


私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ
この土地は、私たちを容易に受け入れてはくれない

宣教師たちが開いた横浜の共立女学校に学ぶ鈴木カネは、父や兄にならって聖書の教えを受け、勉学に励んでいた。兄の銃太郎は、神学校で一緒だった渡辺勝、依田勉三と北海道開拓について考え始めている。彼らは勉三を中心に「晩成社」を興し、新天地へ向かう準備を進める。明治15(1882)年、23歳になったカネは女学校を卒業し、渡辺勝と結婚、そしてオベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。




内容説明

約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った。オベリベリ―和人たちによって「帯広」とされた新天地。明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか。開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション。

著者等紹介

乃南アサ[ノナミアサ]
1960年東京生まれ。88年『幸福の朝食』が第一回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第一一五回直木賞、2011年『地のはてから』で第六回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第六六回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

163
壮大な開拓史の一冊。140年前の帯広開拓史、壮大な物語だった。主人公カネは横浜の女学校を卒業したばかり。不自由とは無縁の彼女がいきなり結婚し、オベリベリ、帯広へ。この時代に前人未踏のしかも冬の自然環境厳しい地へ行く決意にまず惹きこまれた。もちろん想像を絶する地、医療もない地。その地で女性としてどう根を張るか…精神力には感嘆の思いしかない。誰もが何かを心の支えにしていたこと、その大切さを物語を通して痛感した。当たり前だがきっかけがなければ全ては始まらない。先人達の行動力精神力に頭が下がる思いでいっぱいだ。2021/03/02

のぶ

131
壮大な自然の中で心に迫る開拓の物語だった。主人公は横浜出身の鈴木カネと、名古屋出身の渡辺勝。やがて二人は結婚し、オベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。アイヌが住むその土地には大地以外何もなく一から開発する事になる。バッタの襲来や霜に悩まされ事業は思うように進まない。一緒に入植した仲間と苦労の毎日が続く。描かれているのは7年の物語だが、実話をもとにした話だという事に驚かされる。悲惨になりそうな内容だが、カネが気丈夫で常に前を向いている事に感動した。現在の北海道の発展の先駆けを見事に描いていた。2020/07/25

ゆみねこ

115
宣教師が開いた横浜の共立女学校で学んだ鈴木カネは兄の友人・渡辺勝に嫁ぎ北海道十勝の原野へ渡った。オベリベリとは帯広のこと。未開の原野での過酷な暮らし、「私たちの代が捨て石になるつもりでやっていかなければこの土地は私たちを容易に受け入れてはくれない」、北海道の今を造り出した先人たちの物語。七年間を描いた667ページは圧巻!2020/07/25

なゆ

114
北海道開拓といえば、凄まじい困難と苦労…というイメージ。オベリベリ(帯広)という何もない荒地に、人が住み生活できるよう切り拓いていった第一歩の話だ。横浜の女学校を卒業後すぐ出来たばかりの晩成社の渡辺勝と結婚して、オベリベリへ来たカネ。粗末な小屋暮らしで、作物もうまく育たない。帰るに帰れないこんな場所で、信仰だけを支えに耐え忍ぶカネの強靭な心といったら凄すぎ。えっ、こんな終わり方?!という感じだが、今の実り豊かな帯広を思うと、帯広の礎だったのだなぁとしみじみする。ほんとにまだまだ先は長く、今に繋がるのだ。2020/12/25

TakaUP48

107
十勝に転勤して、晩成温泉や晩成社・依田勉三を知り、下田北高校の研修旅行で晩成社史跡見学に驚く。本の厚さには、手を取るまで決断を要した!勉三と共に晩成社の幹部となって入植した渡辺勝の妻・カネ(鈴木銃太郞の妹)の目を通して、入植した人々の複雑な人間模様を描いている。なかなか相手の気持ちを考えて言動できない人達を、カネの鋭い洞察力で切り込んであり読易かった。大金持ちの庄屋の三男坊は、人をまとめるのは苦手。堅実な兄・銃太郞はメノコと結婚。豪放磊落な勝との生活。終章の英国人との会話に、十勝の青空を見た思いだった。2021/03/15

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