晴れ、時々くらげを呼ぶ

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晴れ、時々くらげを呼ぶ

  • 鯨井 あめ【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2020/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065194744
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

現役大学生、受賞!
第14回小説現代長編新人賞。

早くも応援の声、続々!
読みすすめながら、ふと、この小説はぼくが書いているのかもしれない、とおもった。
読了後、ほんとうにそうだった、とわかり、こころの底が熱くなった。
読んでいるひとと書いているひとが、ただひとつにつながれる。
読書のささやかな奇跡が、すべての読者の上に、くらげのように降りおちる。―いしいしんじ

『その日のまえに』『バッテリー』『重力ピエロ』『四畳半神話大系』『スロウハイツの神様』……学校の図書室にこもって本を読みふけり、「私は孤独だぜ」とものすごく傲慢に思っていたあの頃、ずっと彼らを待っていた。 ―額賀澪

今すぐ自分の好きな本を読み返したくなるような、本への愛を感じる物語でした。本が好きな方、そしてこれから好きになる方に読んで欲しいです。 ―武田綾乃


内容紹介:高校二年生の越前亨(えちぜんとおる)は、感情の起伏が少なく、何に対しても誰に対しても思い入れを持つことがあまりない。父親を病気で亡くしてからはワーカホリックな母と二人で暮らしており、父親が残した本を一冊ずつ読み進めている。亨は、売れなかった作家で、最後まで家族に迷惑をかけながら死んだ父親のある言葉に、ずっと囚われている。
図書委員になった彼は、後輩の小崎優子(こさきゆこ)と出会う。彼女は毎日、屋上でくらげ乞いをしている。雨乞いのように両手を広げて空を仰いで、「くらげよ、降ってこい!」と叫んでいるのだ。いわゆる、不思議ちゃんである。
くらげを呼ぶために奮闘する彼女を冷めた目で見、距離を取りながら亨は日常を適当にこなす。八月のある日、亨は小崎が泣いているところを見かける。そしてその日の真夜中、クラゲが降った。逸る気持ちを抑えられず、亨は小崎のもとへ向かうが、小崎は「何の意味もなかった」と答える。納得できない亨だが、いつの間にか彼は、自分が小崎に対して興味を抱いていることに気づく。

内容説明

父親を亡くしたあと、他者と関わりを持たず、毎日をこなすように生きてきた「僕」。僕はある日、屋上で「クラゲ乞い」をする奇妙な後輩と出会った。世界は理不尽で、僕たちは無力だから。世界をちょっとだけ変えたかった、「僕」と「彼女」と「僕たち」の物語。第14回小説現代長編新人賞受賞作。

著者等紹介

鯨井あめ[クジライアメ]
1998年生まれ。兵庫県豊岡市出身。執筆歴十一年。2015年より小説サイトに短編・長編の投稿を開始。2017年に『文学フリマ短編小説賞』優秀賞を受賞。『晴れ、時々くらげを呼ぶ』で第14回小説現代長編新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

161
空からくらげを召喚しようと屋上で叫ぶ不思議ちゃんに、父の死の間際の言葉にこじれ続けているあまのじゃく少年。その痛さにいつ、挫折してもおかしくない、と読んでいたが全てが繋がる終盤、その優しい真実が胸に響いた。どんなに愚かしく見えようと、全身全霊で目的に向かって駆け抜ける若者達の姿は、自分にはもう叶わぬ、とわかっているだけにとても純粋で輝いて見える。ただ弾丸のように飛び交う「お気に入り本トーク」は作者の「本好きにはたまらんでしょ」的な思惑が透けて見えてちょっと引いちゃう私は小姑、あ、いや、いぢわる婆さんか。2020/09/29

よつば🍀

113
第14回小説現代長編新人賞受賞作品。有数の進学校・峯山高校の図書室を舞台にした青春ストーリー。主人公は小説家の父親を亡くし他者に無関心な高2の越前亨。1学年下の図書委員・小崎優子は毎日学校の屋上でクラゲ乞いをする不思議ちゃん。クラスには優等生ながら厳しい父を持ち万引きに走る関岡、個性豊かな登場人物が其々の理不尽と戦っている。空からクラゲを降らせる事で理不尽な世界へ反抗し現状を変えたいと願う小崎。著者のメッセージ性や本を愛する気持ちは伝わって来るが有名作家さんや作品が頻繁に出て来る事で食傷気味。次作に期待。2020/07/09

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

107
「来い!クラゲ!降ってこい!」 「クラゲ、来い!」 「来い!降ってこい!ここだ!」 「世界に落ちて来い!クラゲ!来い!」 「クラゲ様、おいでくださーい!」 晴れ、時々、くらげを呼ぶ。 彼女(小崎=もうひとりの主人公)は夢見がちな不思議ちゃんだ。 ずっと、雨乞いならぬ、クラゲ乞いをしている。 小崎は頭がおかしいのかもしれない。 雨乞いならなんとかわる。クラゲってなんだ。 晴れ、時々、小崎は、くらげを呼ぶ。どうして? 答えはCM2の後で。2021/02/19

きむこ

95
「くらげ乞い」から始まり結局最後までこの奇妙な行為にこだわる物語。くらげ乞いをする不思議ちゃん。感情が希薄な高校生の僕。この『くらげ乞い』に正直最後まで読み切れる自信がなかったのに、気がつけば『くらげ乞い』はちゃんと意味を持って彼らの目標になっていて、仲間ができ、皆で力を合わせて「世の中の理不尽さに物申す」・・あれ?ちゃんとした青春ものの話になってる(笑)中心に図書委員達の楽しそうな本談議(私も混ざりたい)があるのが特に良い!美しい装丁も良い。現役大学生作家さんの今後が楽しみです★4 2020/08/27

あっか

92
読メで知り読みたくなった1冊。父親の死がきっかけに拗れた高2の主人公と、くらげ降れ!と真面目に乞う不思議ちゃんな後輩との関わりを中心に描いた青春物語。きらきらした青春の瑞々しい感じが、毒のない(笑)朝井リョウのような、不思議ちゃん後輩が住野よるのような読み心地。青羽悠『星に願いを、そして手を。』にも読後感が似ています。よく読んでいる作家さんのお名前や好きな作品が図書委員達から出てきて、読書家トーク出来ているようで楽しい。恋先輩も小崎ちゃんも言っていることが的を射ているので未読本も読んでみたくなりました♪2020/10/04

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