出版社内容情報
戦後70年を超えるいまでもアメリカの占領状態が続く日本。わが国最大のタブーを白日のもとに曝し大反響を呼んだベストセラー文庫化
内容説明
なぜ、日本人は自国の領空を自由に飛べないのか?なぜ、米軍機は日本の市街地の上を我が物顔で飛ぶのか?なぜ、米軍機が墜落しても日本の警察は調べないのか?なぜ、重大事故後も原発を稼働しようとするのか?そこには戦後ずっと国民の目から隠されてきた欺瞞の構図があった。日米密約の存在から、日本がいまだに「占領下」に置かれていることを白日の下に曝す。
目次
1 沖縄の謎―基地と憲法
2 福島の謎―日本はなぜ、原発を止められないのか
3 安保村の謎1―昭和天皇と日本国憲法
4 安保村の謎2―国連憲章と第2次大戦後の世界
5 最後の謎―自発的隷従とその歴史的起源
著者自身による解説―「五年前の私」への報告
著者等紹介
矢部宏治[ヤベコウジ]
1960年兵庫県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。株式会社博報堂マーケティング部を経て、1987年より書籍情報社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こも 零細企業営業
20
昭和天皇って凄かったんだな。。さすが天皇家は潮目を見るのは凄く上手い家だと感心してしまう。 さて、今は、、、2020/08/15
Kikuyo
20
戦後の日本は「安保村」。昭和天皇が関係していたこともよくわかりました。 安保、地位協定、国連憲章などの解釈など日本が向き合うべき課題は多い。国家全体が過去の記憶をきちんと保持していないことも大きな問題だと思いました。「民衆を屈服させるメカニズム」に無力化されないよう命を守ること。意見を表明すること。 2019/10/31
日の光と暁の藍
5
砂川裁判によって、在日米軍の権利について憲法判断をしないと判断され、在日米軍に治外法権が与えられてしまった。このことにより、安保条約に関する取り決めが、憲法を含む国内法に優越する構造を確定させてしまったと著者は述べる。日本の法体系は、日本国憲法が最上位にあるのではなく、安保法体系が最上位にあるのだ、と。日本の官僚と米軍が毎月会議している日米合同委員会で、公開義務なしの密約が結ばれており、官僚もこの安保法体系に忠誠を誓って行動しているという。日米合同委員会や砂川裁判以降の密約について更に学ぶ必要がある。2020/12/30
シモネッタ
4
なんと昭和天皇が関係してたとは驚きです。2019/03/28
南チョ
2
日本のあり方はこれでいいのかと投げかけている本です。 日米関係や原発問題について詳しく書いてあります。 戦後の憲法制定や天皇の人間宣言の部分は読みごたえがありました。 この本を鵜呑みにすることなく、いろいろと勉強していきたいです。2021/02/14