講談社選書メチエ<br> 暗号通貨の経済学―21世紀の貨幣論

個数:
電子版価格
¥1,595
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社選書メチエ
暗号通貨の経済学―21世紀の貨幣論

  • 小島 寛之【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 講談社(2019/01発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 30pt
  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年05月05日 02時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065144954
  • NDC分類 338.2
  • Cコード C0333

出版社内容情報

お金の仕組みから暗号通貨を考え、ゲーム理論でブロックチェーンを読む、これからのお金の考え方。暗号学×経済学=暗号経済学入門!「お金とは何か」から暗号通貨を捉え直し、ブロックチェーンの可能性をゲーム理論で追究する。
ビットコイン、イーサリアム、リップル……暗号通貨(仮想通貨)はいかにして「お金」になるのか。
技術・経済・社会の大転換期、この革命的な技術が世界をどう変えるのか、総合的に把握するための一冊。
暗号学×経済学=暗号経済学の誕生。
ナンダ、そういうことだったのか!
◎RSA暗号・楕円曲線暗号解説も収録。

第1部では、ビットコインを始めとする暗号通貨の基礎となるブロックチェーンの仕組みの要点を、数式など使わずにわかりやすく解説します。
ブロックチェーンという革新的な暗号技術は、世界をどう変えていくのか? オープンソースとプロプライエタリ、中央集権と分散化といったブロックチェーンが提起する哲学的な意味、そして通貨以外でのインパクトについても言及します。

第2部では、「お金とはなにか」を考えます。
価格の乱高下やセキュリティ問題など、いまだ暗号通貨を疑問視する声も強いのが現状ですが、これまで経済学が培ってきた貨幣理論を参照しながら、暗号通貨はいかにして「お金」たり得るのかを見ていきます。価格が安定する時とはすなわち、暗号通貨が「お金」になる時といえるでしょう。お金とはなにかという見識は、投資にも役立つかもしれません。

第3部は、ゲーム理論でブロックチェーンを検討します。
人間の行動は不合理すぎ、理論通りにいかないことが指摘されるゲーム理論ですが、アルゴリズムであるブロックチェーンの世界では、理論のままに均衡が実現されることになります。「囚人のジレンマ」などのゲーム理論をざっくりとおさらいしつつ、新しい世界を垣間見る章です。

補章として、公開鍵暗号とハッシュ関数の原理について、本文では簡略化した詳細部分を解説します。「そういうことだったのか!」と膝を打つこと間違いなし。数理暗号として、有名なRSA暗号と楕円曲線暗号の両方に言及しています。


序章 暗号通貨が世界を変える
1 ビットコインとブロックチェーンの仕組み
第1章 暗号はいかにしてお金になるか
第2章 ブロックチェーンがもたらす新しい世界
第3章 オープンソースvs.プロプライエタリ
2 お金をめぐる経済学
第4章 お金が社会で果たす役割
第5章 お金のコントロールはなぜ必要か
第6章 お金とは何か、何であるべきか
3 ブロックチェーンのゲーム理論
第7章 ゲーム理論に入門する
第8章 ブロックチェーンという均衡
第9章 お金はどうして交換手段になるのか
第10章 ブロックチェーンが実現するゲーム理論的世界
補章 公開鍵暗号とハッシュ関数


小島 寛之[コジマ ヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

「お金とは何か」から暗号通貨を捉え直し、ブロックチェーンの可能性をゲーム理論で追究する。ビットコイン、イーサリアム、リップル…暗号通貨(仮想通貨)はいかにして「お金」になるのか。技術・経済・社会の大転換期、この革命的な技術が世界をどう変えるのか、総合的に把握するための一冊。暗号学×経済学=暗号経済学の誕生!RSA暗号・楕円曲線暗号解説も収録。

目次

暗号通貨が世界を変える
1 ビットコインとブロックチェーンの仕組み(暗号はいかにしてお金になるか;ブロックチェーンがもたらす新しい世界;オープンソースvs.プロプライエタリ)
2 お金をめぐる経済学(お金が社会で果たす役割;お金のコントロールはなぜ必要か;お金とは何か、何であるべきか)
3 ブロックチェーンのゲーム理論(ゲーム理論に入門する;ブロックチェーンという均衡;お金はどうして交換手段になるのか;ブロックチェーンが実現するゲーム理論的世界)
公開鍵暗号とハッシュ関数

著者等紹介

小島寛之[コジマヒロユキ]
1958年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。現在、帝京大学経済学部経済学科教授。数学エッセイストとしても活躍し、複雑な数理の世界へのわかりやすい解説に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
先日もう少し一般論的な坂井豊貴さんの同じ分野の本を読んだのですがこの本はさらに経済学的な観点を含んだものでした。ゲームの理論あるいは行動経済学的な観点から貨幣というものの役割を明確にしたもので私には非常にすっきりとしたものでした。いい本だと思います。ちまたのあふれているバブル的なビットコインの本よりこの本を少しでも読んでもらえれば、という気がします。余談ですが孫さんが仮想通貨でかなりの損失を被ったとか。2019/04/25

ばたやん@かみがた

57
刺激的でした。暗号(仮想)通貨に用いられるブロックチェーンについて、主に経済学的知見から「貨幣とは何か?」等を考察して行きます。ゲーム理論を内在させたロジックをブロックチェーンに予め組み込むという示唆も面白かったですが、私は小島先生の説明が他に応用できる可能性を連想してしまいました。例えばナッシュ均衡について先生は、「皆がその状態を良かれと考えているので、自分が他の選択をすると不利になる状態」と砕けて説明していますが、日米開戦前の日本側指導者間の事情もそういうものだったんでは、と考えてしまいます。(続)2019/09/07

ちゅんさん

29
実態のないものが貨幣として取引されていることに得体の知れないこわさを感じていたので昨年からいくつか暗号通貨関連の本を読んでます。この本はこれ以上ないぐらい易しく書かれているように思いますが金融リテラシーの低い私には少し難しいところもありました。そして読後もまだ暗号通貨については理解できてないな、と言うのが本心です。こわさはある程度無くなりましたがこれからも少しずつ勉強していきたい分野ですね。2019/02/19

hk

23
「情報保存性能という通貨の新たな付加価値」「匿名でありながら個人認証が出来るブロックチェーンの功罪」「欲望の二重の一致⇒物々交換が可能になる条件」など各論において得るものはあった。しかしながら、本書は簡単なことをめっぽう難しく書いているため、誰にもおすすめする気にはなれない。わけてもナッシュ均衡の凄まじいやっつけ説明に至っては、オイラの堪忍袋の緒均衡をものの見事に破壊してくれた。。色々なことをあれやこれやと詰め込みすぎて結局何も伝わらない。古人はこれを「慌てる乞食は貰いが少ない」と上手く揶揄したもんさね。2019/03/22

Emkay

20
暗号通貨の土台となっているブロックチェーンがいかに経済学セオリーを覆すか/実証するかというテーマを掘り下げた本。やや学者の遊びのきらいはあるが、ブロックチェーンの可能性を感じさせてくれた。国境の意味を薄める資金の移動や、実際にオーストラリアで始まっているブロックチェーン投票による直接民主主義がどのように世の中を変えていくのかを想像するのは楽しい。個人的には、暗号通貨イーサリアムをベースとしたクラウドファンディングサービスThe DAOを提供するドイツのスロック・イット社の話が一番ビビッときた。2020/09/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13358392
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。