ブルーバックス<br> 免疫と「病」の科学―万病のもと「慢性炎症」とは何か

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免疫と「病」の科学―万病のもと「慢性炎症」とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065144343
  • NDC分類 491.64
  • Cコード C0247

出版社内容情報

最新の免疫学の研究で、だらだらと続く「慢性炎症」が、万病の素であることがわかってきた。健康長寿の人生を送るため有用な知識満載病原体などの異物が体内に侵入すると免疫反応が発動されて、組織が赤くなり、腫れて熱を持ち、痛むようになる。いわゆる「炎症」反応だ。

通常、炎症は、からだの中で起きている異常状態に対する正常な応答=防御反応で一過的なものだが、例外的にダラダラとくすぶるように続くことがある。これを「慢性炎症」と呼ぶが、最新の免疫学の研究で、慢性炎症が「万病の素」になっていることがわかってきた。慢性炎症が深く関わっている疾患としては、「がん」「肥満、糖尿病」「脂質異常症」「心筋梗塞」「脳梗塞」「肝炎・肝硬変」「アトピー性皮膚炎」「喘息」「関節リウマチ」「老化、認知症、アルツハイマー病」「うつ病」「潰瘍性大腸炎」などがあり、現代人を悩ませる病気ほぼすべてに関与しているとといっていい。

慢性炎症は「サイレントキラー」と呼ばれ、はっきりとした自覚症状のないまま進行し、本人が異常を自覚したときには身体に回復不能なダメージが及んでいることが多い。それゆえ、慢性炎症は「死に至る病」と言われる、実に怖い病気なのだ。日本の免疫研究の指導者として知られる著者が、平易な文章と明快な図解を用いて、一般にはほとんど認知されていない「慢性炎症」のメカニズムと、その対処法をわかりやすく解説する。話題の免疫チェックポイント阻害薬を用いたがん免疫療法や頑固なアトピー性皮膚炎に対する新しい治療法なども取り上げており、こうした病気に悩まされている患者や家族にとっても有用な情報が盛り込まれている。

目次

第1章 慢性炎症は万病のもと
第2章 炎症を起こす役者たち
第3章 慢性炎症はなぜ起こる?
第4章 慢性炎症が引き起こすさまざまな病気
第5章 最新免疫研究が教える効果的な治療法
第6章 慢性炎症は予防できるのか?


慢性炎症は万病のもと
炎症を起こす役者たち
慢性炎症はなぜ起こる?
慢性炎症が引き起こすさまざまな病気
最新免疫研究が教える効果的な治療法
慢性炎症は予防できるのか?


宮坂 昌之[ミヤサカ マサユキ]
著・文・その他

定岡 恵[サダオカ ケイ]
著・文・その他

内容説明

一過性で終わるはずの炎症反応がだらだらと続く「慢性炎症」。最新の免疫学の研究で、この「慢性炎症」が、「がん」「肥満・糖尿病」「脂質異常症」「心筋梗塞」「肝炎・肝硬変」「関節リウマチ」「認知症」「うつ病」など現代人を悩ませる病気の大半にかかわる「万病のもと」であることがわかってきた。日本の免疫研究の指導者として知られる著者が、慢性炎症の治療法と予防法を平易にわかりやすく解説!

目次

第1章 慢性炎症は万病のもと
第2章 炎症を起こす役者たち
第3章 慢性炎症はなぜ起こる?
第4章 慢性炎症が引き起こすさまざまな病気
第5章 最新免疫研究が教える効果的な治療法
第6章 慢性炎症は予防できるのか?

著者等紹介

宮坂昌之[ミヤサカマサユキ]
大阪大学大学院特任教授。1947年長野県生まれ。京都大学医学部卒業、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所等を経て、大阪大学医学部教授、同大学大学院医学系研究科教授を歴任。2007~2008年日本免疫学会会長。医学博士・PhD

定岡恵[サダオカケイ]
1978年オーストラリア・キャンベラ生まれ。神戸大学理学部生物学科卒業、大阪大学大学院生命機能研究科博士課程修了。博士(生命機能学)。独立行政法人医薬基盤研究所感染制御プロジェクト研究員を経て、現在は理化学研究所生命機能科学研究センター研究補助員、神戸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナカ電子出版

29
この本は慢性炎症について書かれた本です。タイトルに科学と、書いていますが、なかなか科学的に実証するにはまだ、難しく、仮説的考えだと私は考えています。もちろん私は医療従事の仕事に従事している経験と知識から、患者さんには慢性炎症の存在否定しませんが、それらが直接的に病気の原因だと言えるほどのデータや根拠が充分ではないと思えて仕方ないです。しかしながら本にしたり説を唱える事自体は賛成します。その考え方、私は人前では大きな声では言えないけど嫌いじゃないです。2019/04/07

ゲオルギオ・ハーン

26
炎症が続くとどうしてガンになるのか、例えばお酒を毎日飲みすぎるとガンになるのはなぜかという身近な疑問に対する答えも含めて解説している一冊。本題に入る前に炎症の関係者になっている各種白血球の説明もしているので素人の私でも読み進めることが出来た。また、イラストによる解説も分かりやすくて理解の助けになったのでさらに好印象。本題に戻ると炎症が続いてしまうと白血球のほか周りの細胞も反応を継続し、DNA複製の異常が出やすい状況になるという。アトピーについても炎症の慢性化という点から説明されていて分かりやすかった。2021/08/20

Kentaro

24
免疫とは、疫を免れる。即ち、病気にかからないことであり、免疫反応とはからだが病気を免れるために起こす反応であると考えられている。実際は、免疫反応はわれわれのからだにとって良いことだけをするのではなく、悪いことをすることもある。動脈硬化では動脈の壁でだらだらと炎症がくすぶるように続く。このような炎症は、通常、何週間も続き、なかなか止まらない。このような炎症のことを慢性炎症といい、あまり気ずかないうちに炎症が進行する。このようなくすぶり型の慢性炎症が、じつは万病のもとになり、発赤、腫脹、熱感、疼痛を起こす。2019/02/05

テイネハイランド

17
図書館本。医学の発達により、人体の免疫機能の乱れによる「慢性炎症」が、がん、糖尿病、心筋梗塞、認知症、アトピー性皮膚炎など、重大な病気に大きく関与していることがわかってきました。この本では、免疫学の研究者である著者がそれらのメカニズムについて最新の知見を踏まえて解説してくれます。著者の説明の仕方が丁寧なのか、医療関係者以外の人が読んでも理解できるように図や用語の選択に工夫がされていると感じましたが、情報量が多すぎて消化不良な箇所もあり、時間をおいて本書を再読するか別の解説本も読んでみたいと思いました。2019/10/20

SGM

14
★★★慢性炎症や免疫について最先端と思われる多くの知見が得られて非常に勉強になった。慢性炎症が多くの疾患に関わっており、その免疫システムなどの精緻さを垣間見ていると人間というのはホントに神秘的な生き物であると思った。ノーベル賞を受賞した本庶佑さんの研究成果がいかなるものかをざっと知りたい人にもおすすめ。注意点:おそらく平易に書くように努めているのだろうが、おそらく紙幅の都合もあり専門用語が多々でてくるため可読性は低いと言わざるをえない。医療系や生物学系などの素地がない人はやや読むのは大変であると思う。2019/01/27

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