講談社文庫<br> ブラック・ドッグ

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講談社文庫
ブラック・ドッグ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 656p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065121498
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間にすべてを奪われ続けてきた獣たちの咆哮が、今、上がる。閉鎖空間で生き残るのは、ヒトか、ケモノか――。目的のためには殺人も辞さない過激な動物愛護団体、『DOG』。遺棄動物の譲渡会が行われる会場に集まった隆平、栞、結愛と拓人たちは、『DOG』によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われる。獣から逃げるため、逃走を開始する人間たち。「ヒト」と「ケモノ」を隔てるのは何か。

葉真中 顕[ハマナカ アキ]
著・文・その他

内容説明

殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体“DOG”。ペットの販売イベントに集まった隆平や栞、結愛、拓人たちは“DOG”によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われる。次々に食い殺される人間たち。彼らは生き延びることができるのか―。社会派ミステリの旗手が切り拓く、パニック小説の新境地!

著者等紹介

葉真中顕[ハマナカアキ]
1976年東京都生まれ。2009年『ライバル』で第1回角川学芸児童文学賞優秀賞を受賞。’12年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

304
グロ耐性のない方にはお薦めしません。それ程の『阿鼻叫喚』!小説ならではの脚色や誇張があるとしても、ここに記された阿鼻叫喚はある意味リアルで我ら愚かな人間どもの確かな末期。家族であるワンちゃん、人類創成期からそばで支えてくれたワンちゃん達。ペットブームに乗じて我ら人間達の欲求を満たすための交配実験の犠牲となったワンちゃんの逆襲!家族として受け入れたら最期まで責任持つべき!飼い主が生殺与奪の権限を持つなどふざけるな!『命』というかけがえのない存在の価値を、凄惨な『未来予想図』で問い掛ける著者渾身の訴え‼️🙇2020/04/15

りゅう☆

111
動物愛護思想を訴える<DOG>による一家惨殺から始まる。舞台はペット販売イベント会場。DOGの黒い獣ペトロらに人々が無残にも襲われる。逃げ場なく噛み殺され、ただの塊と為し地獄の光景が恐怖に慄く。プロポーズをする予定の隆平と恋人栞、合唱コンクールに参加する中学生結愛と幼馴染宗平と彼女ヒカル、自閉症スペクトラム拓人、動物と話せるカレン、動物愛護団体ウィズ代表獣医師雨宮、一度は助かった内田親子、動物販売会社アヌビス社長安東。登場人物たちの背景を知り感情移入すると彼らが惨たらしく殺される。容赦ない。雨宮と安東は→2021/02/25

キムトモ

99
ペット業界、動物愛護ネタをSFチックに…筆者ほどのストーリーテラーならもっとペット業界の残虐な描写で演出して欲しかったなぁ〜が感想…サヴァン症候群的なキャラやバイオレンスキャラを登場させてお話を盛り上げていますがそれだけで一作できるのにね…盛り込み過ぎな印象でした…ペット売り場でキャーキャー騒いでいる人を見てひいてしまうのも事実なので、そのひかせてしまう気持ち悪さの根源を描写して欲しかったなぁ〜(ノ-_-)ノ~┻━┻人間の力ずくの交配なければ犬種って何種類ぐらいに減るんだろうね…2019/08/13

misa*

72
殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体(DOG)。ペットの販売イベントに集まった人達は(DOG)によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われるパニック小説。序盤はちょっと慣れなかったけど、いつのまにかペースを持っていかれてハラハラドキドキして面白かった。途中途中にグロい描写があるので、苦手な人はオススメ出来ないけど。「獣テロ」いつかは起こり得る話のような気さえしてくるこの作品。さすがは葉真中さん!楽しめました。2020/01/11

ちゃとら

64
「人間は血統という名のもとに犬種の特徴を強調するための選択飼育と交配を繰り返した。」悪質なペット業者のイベントで大量テロ。交配で生まれた規格外の犬達に食い殺される。約650ページの厚さで、これでもかと人が死ぬ。途中脱線もあり笑えたけれど、葉真中さん、半分位のボリュームでまとめても良かったのではないでしょうか?2020/06/19

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