出版社内容情報
島津義久、義弘、歳久、家久……四兄弟は、本当に一致団結して九州統一へと邁進したのか?気鋭の研究者が、島津四兄弟の実像に挑む!
内容説明
九州を統一目前まで切り取った島津四兄弟(義久・義弘・歳久・家久)。彼らは固い絆で結ばれ、無類の強さを発揮して九州統一に邁進した―。このような四兄弟のイメージには、実は史料的な根拠を見いだすことができません。それでは、なぜ島津氏は北へと攻めのぼり、数々の合戦に勝利を収めることができたのでしょうか?本書では、これらの疑問に答えるべく、一次資料をもとに九州統一戦を追っていきます。その結果、「面目」が島津氏の行動原理となっていたこと、そして必ずしも「団結」とは言えない、四兄弟の個性が浮かび上がってきました。九州統一戦の挫折より、430年。いま、戦国島津氏研究の新境地がひらかれます!
目次
プロローグ 島津四兄弟のイメージ
第1章 薩隅日三か国統一
第2章 高城・耳川合戦の衝撃―九州政治構造の解体
第3章 肥後進攻の開始
第4章 龍造寺隆信との対決と肥後平定
第5章 筑後・筑前・豊後への進攻と豊臣政権との対決
終章 島津氏にとっての「九州統一戦」の意義
著者等紹介
新名一仁[ニイナカズヒト]
戦国史研究者。1971年、宮崎県生まれ。鹿児島大学法文学部人文学科卒業。広島大学博士課程前期修了。同博士課程単位取得退学。博士(文学・東北大学)。みやざき歴史文化館、宮崎市きよたけ歴史館学芸員を経て、鹿児島大学、志學館大学非常勤講師。南北朝期から戦国期という長いスパンで、南九州の政治史を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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岡本
yutaro13
スー
さとうしん
MUNEKAZ