ブルーバックス<br> 宇宙に「終わり」はあるのか―最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで

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宇宙に「終わり」はあるのか―最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065020067
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C0244

出版社内容情報

「138億年」は、始まりにすぎなかった! ビッグバンから「10の100乗年」後の未来まで、最新科学が宇宙の全史を解き明かす。◆「ビッグバンから138億年」は、宇宙の始まりにすぎなかった――。
◆未来の果てに、宇宙は「終わり」を迎えるのか?

 宇宙の歴史は138億年だ。138億年という長い歴史の到達点に、私たち人類の誕生があるのだ。……このような話を聞いたことがあるかもしれません。
 確かに、宇宙は今から138億年前、ビッグバンで生まれました。では、宇宙はこの先どうなっていくのでしょうか? 宇宙が滅びるのは何億年先? 何兆年先? もし、遠い未来から現在という時点を振り返ってみたら、どのような時代に見えるのでしょうか?

 実は、「138億年」は、宇宙にしてみればほんの一瞬です。宇宙は、人類誕生までの138億年を序盤のごく一部として含み、この先少なくとも「10の100乗年」(10の100乗は、1の後に0が100個続く数)に及ぶ、想像を絶する未来を有しています。
 現在は、宇宙が誕生した「直後」です。「宇宙138億年の歴史」は、宇宙の始まりにすぎないのです。

 138億年が一瞬に思えるような、そんな遥か遠大な未来に、はたして宇宙は「終わり」を迎えるのでしょうか? 本書に、その答えがあります。
 本書は、宇宙に流れる「10の100乗年」の時間を眺め、人類の時間感覚とは全く異なる壮大な視点に立てる、知的冒険の書です。

■おもな内容
第1章 不自然で奇妙なビッグバン――始まりの瞬間
第2章 広大な空間、わずかな物質――宇宙暦10分まで
第3章 残光が宇宙に満ちる――宇宙暦100万年まで
第4章 星たちの謎めいた誕生――宇宙暦10億年まで
第5章 そして「現在」へ――宇宙暦138億年まで
第6章 銀河壮年期の終わり――宇宙暦数百億年まで
第7章 消えゆく星、残る生命――宇宙暦1兆年まで
第8章 第二の「暗黒時代」――宇宙暦100兆年まで
第9章 怪物と漂流者の宇宙――宇宙暦1垓(10^20)年まで
第10章 虚空へ飛び立つ素粒子――宇宙暦1正(10^40)年まで
第11章 ビッグウィンパーとともに――宇宙暦10^100年、それ以降
終章 不確かな未来と確かなこと――残された謎と仮説
補遺 宇宙を統べる法則
年表 宇宙「10の100乗年」全史

はじめに――なぜ「今」なのか?
本書で扱う数値に関する用語
2ページで語る宇宙全史

〈第I部 過去編〉

第1章 不自然で奇妙なビッグバン――始まりの瞬間【ビッグバン時代】
第2章 広大な空間、わずかな物質――宇宙暦10分まで【物質生成時代】
第3章 残光が宇宙に満ちる――宇宙暦100万年まで【第一次暗黒時代】
第4章 星たちの謎めいた誕生――宇宙暦10億年まで【恒星誕生時代】
第5章 そして「現在」へ――宇宙暦138億年まで【天体系形成時代】

〈第II部 未来編〉

第6章 銀河壮年期の終わり――宇宙暦数百億年まで【銀河壮年時代】
第7章 消えゆく星、残る生命――宇宙暦1兆年まで【赤色矮星残存時代】
第8章 第二の「暗黒時代」――宇宙暦100兆年まで【第二次暗黒時代】
第9章 怪物と漂流者の宇宙――宇宙暦1垓(10^20)年まで【銀河崩壊時代】
第10章 虚空へ飛び立つ素粒子――宇宙暦1正(10^40)年まで【物質消滅時代】
第11章 ビッグウィンパーとともに――宇宙暦10^100年、それ以降【ビッグウィンパー時代】
終章 不確かな未来と確かなこと――残された謎と仮説

補遺 宇宙を統べる法則
 (1) 宇宙空間が膨張する
 (2) 凝集と拡散が進行する
年表 宇宙「10の100乗年」全史

吉田 伸夫[ヨシダ ノブオ]
1956年、三重県生まれ。東京大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。科学哲学や科学史をはじめ幅広い分野で研究を行っている。ホームページ「科学と技術の諸相」(http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoshida_n/)を運営。著書に『明解 量子重力理論入門』『明解 量子宇宙論入門』『完全独習相対性理論』(いずれも講談社)、『宇宙に果てはあるか』『光の場、電子の海』(いずれも新潮社)、『素粒子論はなぜわかりにくいのか』(技術評論社)など多数。

内容説明

現在は、宇宙が誕生した「直後」にすぎない―。今から138億年前、宇宙はビッグバンで生まれた。この「138億年」は、宇宙にとってはほんの一瞬である。宇宙は、現在までの138億年を序盤のごく一部として含み、今後少なくとも「10の100乗年」にわたる未来を有する。この遠い未来の果てに、宇宙は「終わり」を迎えるのか?宇宙の誕生から終焉までを最新科学に基づいて見渡し、人類の時間感覚とはまったく異なる、壮大な視点に立つ。

目次

第1部 過去編(不自然で奇妙なビッグバン―始まりの瞬間;広大な空間、わずかな物質―宇宙暦10分まで;残光が宇宙に満ちる―宇宙暦100万年まで;星たちの謎めいた誕生―宇宙暦10億年まで;そして「現在」へ―宇宙暦138億年まで)
第2部 未来編(銀河壮年期の終わり―宇宙暦数百億年まで;消えゆく星、残る生命―宇宙暦1兆年まで;第二の「暗黒時代」―宇宙暦100兆年まで;怪物と漂流者の宇宙―宇宙暦1垓(10)年まで
虚空へ飛び立つ素粒子―宇宙暦1正(10)年まで
ビッグウィンパーとともに―宇宙暦10年、それ以降
不確かな未来と確かなこと―残された謎と仮説)

著者等紹介

吉田伸夫[ヨシダノブオ]
1956年、三重県生まれ。東京大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。科学哲学や科学史をはじめ幅広い分野で研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

318
宇宙に関して途方も無い世界観を感じた。ついつい我々人間中心にみてしまうが、宇宙規模で考えると本当にちっぽけな存在だなと思った。マザーアースも知りたいが、宇宙の最後はどうなっているのか興味が湧いた。2017/03/12

へくとぱすかる

67
この種のテーマの本を何冊も読んできたはずだが、やはり最新の情報を盛り込んだ本は驚きの連続だ。テーマから言えば、ラストこそクライマックスのはずだが、真中の辺りに心惹かれるものがあった。つまり現在である。地球に生物のいる時代、星が輝く時代、銀河が宇宙の主人公である時代は、本当に宇宙のごくごく初期の「短い」時代なのだということ。物質ではなく空間こそ宇宙の主役であることなど、目からウロコの宇宙論であった。2018/07/25

しゅわっち

28
何かすごい著者を知ることができたように感じる。深いところまで理解されたからかける文章に思った。所属される派閥の考え方の偏りもなく読みやすい。こんな著者の授業を受けれたら、質問もでき、知識も深まり楽しいと感じた。特に宇宙ができるまでの10分までの話は、新鮮で、なかなかわかりやすい説明でありがたいと思った。著者に感謝いたします。エントロピーとの関連も説明してくれている。2022/04/26

Kazehikanai

23
多少小難しく感じるところもあったが、一通り宇宙の歴史と未来予想を現在の最新の観点で知ることができた。ビッグバンからビッグウィンパーへ、腫れ上がる宇宙、物質の誕生、ブラックホールの振る舞い。宇宙の始まりから終わりまで、時系列で追いかけるそれは、あまりにも大きく、あまりにも長いこの宇宙の過去、現在、未来。その途方もなさを知るとともに、知るための研究に邁進する人類の偉大さを感じる。宇宙の終わりを私たちは絶対に見届けることができない。それを探求する人々。人類はあまりにも小さく、はかない。しかし偉大だ。2018/01/01

haruka

22
銀河などの物質にとって、この宇宙は中年を過ぎた状態に見える。星形成のピークは過ぎて少子化状態、あと100億年も経てば銀河は生まれなくなっていく。だがビッグバンから現在までの138億年は、実は宇宙が誕生した〝直後〟にすぎず、ここから星も生まれない10の100乗年もの長い長い宇宙が続くのだ。誕生直後である一瞬の刹那、限りなく豊かで華やかな「星の時代」に人間は生まれ、痕跡を残さず消える。空間は膨張してすべては情報の地平線の向こうへ去っていく。悠久のスケールで今を眺め、長い宇宙を辿ることができて、楽しかった。2023/10/31

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