出版社内容情報
「アンダーカレント」「珈琲時間」というロングセラーを生んだ豊田徹也はじめての短編集。
「アンダーカレント」「珈琲時間」というロングセラーを生んだ豊田徹也はじめての短編集。単行本未収録だった表題作、ファン待望の『ゴーグル』ほか、月刊アフタヌーンにて発表された、感動あり、笑いあり、そのどちらでもない微妙なものありのバラエティー豊かな中短編が楽しめます!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KI
44
君が語らない話を君じゃない誰かから聞くこともあるだろう。それでも、僕が聞きたいのは君の話だ。2020/08/17
傘緑
39
「毎日おんなじように見えてもな 本当は少しずつ変わっていくんだよ…変わっていくんだ」寡作すぎて読む方が辛いという漫画家である豊田徹也w(ただ物語の空白を想像する十分すぎる時間だけは確保できるwそしてどの本も想像を膨らませるに足るほど装丁が贅沢w)どの作品も完成度が高いが、「ミスター・ボージャングル」「ゴーグル」「海を見に行く」「とんかつ」は漫画によって切り取られた人生の詩だと思う。とくに「海を見に行く」の海のシーンのは素晴らしさは、『アンダーカレント』の時の水の情景描写と同様に、深く深く読み手の心を波打つ2017/04/14
たまきら
35
図書館でたまたま著者の短編が入ったマンガを読んで以来、すっかりこの作者さんの作品に夢中になっています。こちらは短編集。毎回とても魅力的なおじい様たちが登場するのもこの人のお話に惹かれる理由の一つですが、「海を見に行く」は素晴らしかった。今回もどこか生きるのが不器用な男女たちの日々を切り取ったような作品にうっとりしました。上質の映画を見た気分です。2024/05/26
ぐっち
33
久しぶりに再読。表題作のゴーグルの前日譚が一番好き。この作家さんの救いはじーさん、なのか?「アンダーカレント」でも書いたが、ずーっと待ってるのに全然新作が出なくて悶えます。2018/09/29
exsoy
32
この暗めなのに前向きになれる感じ、大好き。「デビューから十余年」で3冊目。寡作な作家さんだやね。2012/10/28