出版社内容情報
カピラバストウの王子シッダルタは、一人のバラモンと出会い生と死について考えるようになる。ある日、王宮を抜け出した彼は、外の世界で民衆が苦しむ姿を目の当たりにし大きなショックを受ける。そして、よりいっそう死とはなにかを考える。そんな彼もヤショダラ姫という美しい后をめとるが、民衆の苦しみに心を痛め続ける日々は変わらず、悟りを開き人々を救うため、王子の身分と家族を捨て出家することを決意した! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT289~290『ブッダ』第3~4巻収録 <初出掲載>1972年9月号~1978年7月号 希望の友/1978年8月号~1979年12月号 少年ワールド/1980年7月号~1983年12月号 コミックトム連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
69
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その②この巻はシッダールタの少年〜青年期。タッタと出会いミゲーラに恋をし、人間の生き死にや身分について思い悩んだ末に出家を選ぶまでのところ。シッダールタにとっては父王が自分にかける期待が意に染まぬということはもちろん自分の生まれた身分にも窮屈さややり切れなさがあったのだろうな。とはいえ子どもの名前がラーフラ(障碍)ってひどい。そして色々な局面でシッダールタに立ちはだかったわりに呆気ない最期だったバンダカ。その子ども世代がどんな風に育っていくのか気になるところ。2016/04/10
yomineko@猫と共に生きる
44
気品あふれるシッダールタ。元王子だけに、その佇まいは人を魅了して行く。2021/12/05
こうすけ
16
1巻よりさらに面白い。ミゲーラ…。2022/06/02
凛々
11
人は何故苦しむのか。ブッダの教えは、この問題を多少は軽くするが、未だに解決には至らない。
ホームズ
7
差別や命に対するシッダルタの疑問。単純な事のように思えるけど深い内容ですね。王子であることを捨てたシッダルタ、身分違いの恋の為に目を焼かれたミゲーラ、バンダカの子供、成長したタッタなどこれからの展開が楽しみです(笑)2011/05/20