出版社内容情報
宝島の地図を見つけた少年・ピートは、海へ冒険の旅に出た。戦後漫画界に彗星のごとく現れた幻の名作「新宝島」ついに文庫で登場! ほか、記念すべきデビュー作「マアチャンの日記帳」、貴重な著者によるエッセイ「ぼくのデビュー日記」も同時収録した手塚ファン必備の初期名作集!<手塚治虫漫画全集収録巻数>「新宝島」 MT281『新宝島』収録 /「マアチャンの日記帳」 MT129『マアチャンの日記帳』収録<初出掲載>『新宝島』1947年1月30日 育英出版発行 /『マァチャンの日記帳』1946年1月1日~3月31日 小国民新聞~毎日小学生新聞関西版連載
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まご
9
手塚治虫。これ程、世の中の多くの人々に多大なる影響を与えた人がいるだろうか?私も、自分の人生において、かなりの影響を受けている。「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「ミクロイドエース」「メルモちゃん」「ブラックジャック」「火の鳥」「ブッダ」などなどキリがない。この度、手塚治虫文庫全集のデジタル版が開始された。「天才」という言葉は、手塚治虫のような人のことを言うのだと、つくづく思います。2015/07/05
ホームズ
5
復刻版に比べると絵が綺麗になっているので読みやすかった(笑)復刻版のほうも好きですが(笑)話の内容は結末が変わってしまっているのが残念。四コマ漫画も良い感じで良かったですね(笑)初期の絵の味が良いです(笑)2010/03/19
KAKO
3
「まんが道」を読んでから気になっていた日本の戦後第一号書き下ろし漫画。藤子不二雄始め、多くの漫画家達を輩出するきっかけとなった作品。満賀道雄の感動を思い出しながら読んだ。そして面白かったのが、「ぼくのデビュー日記」神様手塚治虫の、若かりし頃の人間っぽい面がたくさん読めて新鮮。お母様が漫画描きの後押しをすごくされている感じが珍しかった。2022/09/27
えびたま
3
結末にびっくりしました。がびーん。2013/05/21
KDS
2
手塚治虫の単行本デビュー作品「新宝島」。当時の単行本は「描き版」という原稿を元に職人がトレースした版で印刷されたもので、自身の原稿は紛失していたため本人は復刻を拒んでいたという。本書に収められているのは、1984年に全頁が手塚治虫本人によって描き下ろしでリメイクされたバージョン。当時の絵柄に寄せているとはいえ、「陽だまりの樹」などの連載時期に描かれているので躍動感が素晴らしい。今読むと実に他愛もない物語だが、カットされていたラストの夢オチが皮肉めいたものになっており完成度が増している。読み応えのある一冊。2023/02/11