出版社内容情報
【内容紹介】
日本酒の旨さ、厳しさ、美しさがここにある。
モーニングKC『奈津の蔵』のさきがけとなり、全国に日本酒ブームを巻き起こしたあの名作が、各巻400ページを超えるボリュームで復活!夏子の酒造りに賭けた情熱が、日本酒を、農業を変える!
いよいよ吟醸造りが始まった。技術指導の名人・上田も佐伯酒造を訪れ、つきっきりの指導に入った。しかし病に冒された杜氏のじっちゃんの体は確実に弱ってゆく。龍錦の吟醸をタンク2本分仕込み終え、じっちゃんは後継者の草壁に3本目の吟醸を任せる決意をする。そして1月、まず、2本の吟醸が上槽(じょうそう)された。すばらしいその出来に周囲の誰もが言葉を失うが、兄の遺した「吟醸N」にこだわる夏子には満足できない。そして最後の1本が上槽される日が来た……。