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出版社内容情報
【内容紹介】
アフタヌーン・シーズン増刊発、待望の単行本第1集。
ヒトと蟲との世が重なる時、蟲師・ギンコが現れる。
およそ遠しとされしもの――見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含みいつしか総じて「蟲」と呼んだ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲンショウ
110
大分前に古本で購入。やっと拝読。迷信とは、市井の哲学では無いのか…?と感じる。一切皆苦…活きる事は苦しい。でも、活き、生かされる命の在り様を考えた時。不思議で不可思議な、心躍る事を想う位の楽しみは、許されて云い様な気がする。そんなもの共、事々に物語と意味を与えたのが迷信で在り、科学なのでしょうね…。緑の座と旅する沼が好きです。2013/03/30
ひのしず
87
青くて鮮やかな雰囲気、落ち着く。2014/09/08
kanon
76
色々な媒体で少しずつ触れてはいるけれど、しっかり読むのは初めてである。この作品はゆっくり読み進めるのが合っている。この作品に漂う静寂、そして生命の根源と言うか真理みたいなものが、”蟲”と言う概念が、描かれる緑が、水が、どこか読み進める速さを緩めるし、緩めなければならないと言う気分にさせるのだ。絵の具で描かれた様な絵も本当に見惚れてしまう程であり、これらも余す事無く眺めていきたいと言う気持ちもある。まるで美術館にある絵画の様に。この作品を読んで、何かを感じたい、考察したいのである。最悪理解出来なくても良い。2014/03/27
眠る山猫屋
52
再読。緑に噎せかえるような山奥をひとりさ迷うギンコを想像するだけで、なんだか魂が引っ張られるような気がしてしまう。妖怪とは違う、それでいて未知なる存在の蟲。生き物全ての根源に近いもの。『緑の座』と『枕小路』が特に好きな物語。2016/08/04
キジネコ
45
「生まれる」から「死ぬ」までの間を「生きる」と呼び習わし 右往左往する。私達は ヒトだからヒトの立場で 様々なコトを考えがちなのは仕方がない。しかし この世界には 私達が知らない「生きる」があり かつてあったものも含めて 宇宙の成り立ちやら 心の所在やら 諸々理屈で上手に説明できないでいるコトの方が沢山である。利害が互いの領分を侵さぬ限り 障りは起きないけれど 中々に関わりなき共存などありえないのが世の常。世界の安寧を繋ぐための血脈が人知れず深山に綿々と…の物語から始まった蟲師の伝説と、云うことで。2017/05/29