アフタヌーンＫＣ ミルククローゼット 〈１〉

富沢ひとし

講談社（2000/06発売）

• サイズ コミック判／ページ数 176p／高さ 19cm
• 商品コード 9784063142457
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[更紗蝦]

絵柄はすごく可愛いのですが、萌え漫画の一種として表現されがちな「戦う少年少女のカタルシス」からは程遠いハードな作品です。平行宇宙に移動する能力を身につけた子供たちがクリーチャーと戦う使命を帯びてしまうというストーリーですが、「しっぽのように見える生物」と合体したおかげで体の形態を変えられるとはいえ、無敵でも不死身でもないので、戦闘シーンの痛々しさが半端ないです。ほのぼの調のキャラクターデザインと悪夢のような世界観とのギャップの凄まじさは、一度読むと忘れられません。

2015/06/12

[サイバーパンツ]

富沢ひとしが、不思議の国のアリスを描くと、アリス以上にグランギニョル感が強くなってしまった！

2017/02/17

[ぬ（ぬ）]

絵は可愛いけど中身は結構グロい異世界ジャンプもの。SF的な理論付けはあるのかもしれないけど大半が子供視点で話が進むせいで、ひたすら不条理…というより"怖い話"感が付き纏う。予測不能だ…

2019/07/14

[オフィス派の宇宙図]

塀の角から巨大昆虫が出てきて襲って来る感覚はこれを読めばわかる

2015/02/12

[yoshiwoemon]

不思議なのだが、SFは小説では読めないのに漫画では読める。ただ、ミルク・クローゼットを、というか富沢ひとしの漫画を、「SF」と呼ぶのかは俺は浅学なのでわからない。というか俺はSFとはこういう物語のことをいうのだと思っていた。こんな想像力（創造力）、漫画にしか負担できない。いや、映像でもいいのか？　そんなことはともかくとして、これに似た作品を挙げろと言われれば、皆さんはどんな作品を挙げるのでしょうか？