講談社文庫<br> 白石城死守

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講談社文庫
白石城死守

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062938495
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

主君の命に背き白石城に籠城をする男たち。その理由は……。表題作「白石城死守」のほか、五篇を収録。周五郎が描く「男の生き様」伊達軍の巧妙な戦術により、上杉から奪い返した白石城。しかし、政宗出征により手薄となった守りに際し、石田三成からの命は、「上杉からの攻撃を受けた時には、すぐに白石から撤退せよ」というものだった。
不満を持ちながらも命を受けた政宗は、その留守を浜田治部介に任せた。戦地へと向かった伊達軍、その留守を狙い、白石城は上杉の猛攻を受ける。
浜田治部介と家来五十一騎は、城を明けわたすことなく籠城に出る……。なぜ主君の命に背いて籠城をするのか。
表題作「白石城死守」のほか、五篇を収録。
命を賭して己の意義を貫く生き方を端正な言葉で描き出した傑作。

与茂七の帰藩
笠折半九郎
白石城死守
豪傑ばやり
矢押の樋
菊屋敷


山本 周五郎[ヤマモト シュウゴロウ]
著・文・その他

内容説明

攻撃を受けた時は、すぐに援軍を送るゆえ使を送れ―主君伊達政宗から白石城の留守を任された浜田治部介と五十一騎。白石城は直後、上杉の猛攻を受けるが、治部介は援軍を頼まず籠城を決意する。その真意とは?表題作「白石城死守」のほか、名作「菊屋敷」など全六篇を収録。生の意義を端正な言葉で描く傑作。

著者等紹介

山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903年6月22日、山梨県生まれ。本名・清水三十六。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表し、文壇デビュー。1932年、雑誌「キング」(講談社)に初の大人向け小説となる『だだら団兵衛』を発表、以降も同誌などに寄稿し、時代小説の分野で認められる。1942年、雑誌「婦人倶楽部」に『日本婦道記』の連載を開始。1943年に同作で直木賞に推されるがこれを辞退、以降すべての賞を辞退した。1967年2月14日、肝炎と心臓衰弱のため仕事場にしていた横浜にある旅館「間門園」で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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future4227

57
私が産まれた7日後に他界された山本周五郎さんの時代短編小説6編。戦争中の殺伐とした空気が日本を覆っている中で、このような情愛に溢れる話が書けることに驚嘆。それぞれの武士の面目、武士の意地、武士の誇りがぶつかり合い、どうしても譲れない一線のせめぎあい。端から見ればくだらなくもあり、 馬鹿げていることでも、武士たちはそこに命を懸けることを厭わない。卑怯と不忠を嫌うこれぞ武士道精神。2018/08/31

キムチ27

56
筆者作品は網羅して読み切ったと曲解していた。6編の短編が入っている。2時間も要せず逐読でも読める。内容も平易ながら、行間の余情は上質。緑陰のとは言えぬまでも外の炎暑が瞬時跳ぶほど忘我。彦根・紀州・三春・奥州・越後と舞台は処々。「与茂七・」ラストでの号泣場面が泣かせる。我が強く押しの強い青年武士が主役。「矢追‥」では実際の価値判断をする前に「城」の存在に無知蒙昧な人々を描いていて秀。「笠折・」恩賞を褒美にしたらさらに危険を冒すものがという考えに◎私は「菊屋敷」が一番☆幕末の儒学者の女性の子を巡る思いが!2020/08/06

AICHAN

35
図書館本。表題作のほか「与茂七の帰藩」「笠折半九郎」「豪傑ばやり」「矢押の樋」「菊屋敷」を収録。端正で美しい日本語が記憶に残る。「菊屋敷」は『日本婦道記』を想わせる名作だった。2022/01/04

スー

16
13白石城の話だと思って開いたら短編集で驚きました。戦国時代の武士と女性にまつわる話が半分くらいあり、とてもせつなくて悲しい物語が多かった。思ってた話とは違ったけど心を打たれる良い本でした。2023/02/05

路地裏のオヤジ

7
山本周五郎の秀逸な短編集。  笠折半九郎の主君の言葉が最も心に響くいた。「その方の働きは天晴れであった。だが、その働きを賞美したら、今後多くの家臣が防ぎきれぬ火に向かって危険を冒すことになる。角櫓一つ助かるより、その方が無事であることが予にはうれしいのだ。20年側に仕えながら、世間が何と言おうと、予の気持ちを察する気にならぬのか!」  白石城死守で夫の覚悟を察し、死を賭して城を目指した天晴れな妻など、どれも読み応えがあった。2018/10/06

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