講談社学術文庫<br> 興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後

個数:
電子版価格
¥1,265
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後

  • 杉山 正明【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2016/04発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 22pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月03日 21時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923521
  • NDC分類 222.6
  • Cコード C0122

出版社内容情報

チンギス・カンが創始し、ユーラシアをゆるやかに統合した「大モンゴル国」の権威と統治システムは、帝国解体後も各地に継承された! 講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版第一期のうちの第3冊目。
 13世紀初頭にチンギス・カンが興した「大モンゴル国」は、5代・クビライの頃にはユーラシア全域をゆるやかに統合して、東西の大交流をもたらした。この大帝国は、従来は「元朝」と呼ばれ、中国史やアジア史の枠でのみ語られがちだったが、近年は、この大帝国の時代――すなわち「モンゴル時代」を、世界史の重大な画期とみなす考え方が、「日本発信の世界史像」として、内外に広まりつつある。人類の歴史は、「モンゴル時代」の以前と以後でまったく様相が異なるという。
 そして、大モンゴル国すなわち「モンゴル帝国」の解体後も、「モンゴルの残影」は20世紀にいたるまで各地に息づいていた。ロシアのイヴァン雷帝も、後のムガル帝国へと続くティムール帝国も、また、大清帝国も、「チンギス家の婿どの」の地位を得ることで、その権威と権力を固めてきたのだ。そして今なお混迷のなかにあるアフガニスタンを、「遊牧民とユーラシア国家」の歴史を通してみると、何が見えてくるのか? 
 壮大な歴史観と筆力で多くのファンを持つ著者が、新たな世界史の地平を描き出す。
[原本:『興亡の世界史 第09巻 モンゴル帝国と長いその後』講談社 2008年2月刊]

序章   なんのために歴史はあるのか
第一章 滔滔たるユーラシア国家の伝統
第二章 モンゴルは世界と世界史をどう見たか
第三章 大モンゴルとジャハーン・グシャー
第四章 モンゴルとロシア
第五章 モンゴルと中東
第六章 地中海・ヨーロッパ、そしてむすばれる東西
第七章 「婿どの」たちのユーラシア
終章   アフガニスタンからの眺望
学術文庫版のあとがき
参考文献
年表
重要項目解説
索引


杉山 正明[スギヤマ マサアキ]
著・文・その他

内容説明

チンギス・カンが創始し、ユーラシアをゆるやかに統合した「大モンゴル国」。その権威と統治システムは、帝国解体後も各地に息づいていた。ロシアのイヴァン雷帝、ティムール帝国とムガル帝国、そして大清帝国。初めて「世界史」と「世界地図」を生み出し、人類史の画期となった「モンゴル時代」の現代にいたる長い影を追う。空前の帝国が常識を覆す!

目次

序章 なんのために歴史はあるのか
第1章 滔滔たるユーラシア国家の伝統
第2章 モンゴルは世界と世界史をどう見たか
第3章 大モンゴルとジャハーン・グシャー
第4章 モンゴルとロシア
第5章 モンゴルと中東
第6章 地中海・ヨーロッパ、そしてむすばれる東西
第7章 「婿どの」たちのユーラシア
終章 アフガニスタンからの眺望

著者等紹介

杉山正明[スギヤママサアキ]
1952年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。1995年に『クビライの挑戦』でサントリー学芸賞、2003年に司馬遼太郎賞、2007年に『モンゴル帝国と大元ウルス』で日本学士院賞を受賞。2006年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

97
我々が知る世界史は中国を中心とした東洋史とヨーロッパから見た西洋史と世界史であり、その周辺については漠然としている。当然、歴史資料の多寡はあるとは思うが、中国王朝の周辺に存在した勢力の終焉はよくわからない。本書では13、4世紀にユーラシア大陸の東西に広大な版図を有した”モンゴル帝国”について、帝国を構成する四つの「ウルス」、特に宗主国たる大元ウルスを除く、チャガタイ、ジョチ、フレグにの各ウルスついて成り立ちとその後を語る。後世の西洋の史家の解釈には人種的偏見が入り、”タタールの軛”などに異議を唱えている。2020/05/03

優希

86
モンゴル帝国の一時代を世界史的視点で述べています。中国史やアジア史の中で語られがちなモンゴル時代を世界史の重大な要素として見ているのがよくわかりました。モンゴル時代の前後で歴史が全く異なっているのも興味深いところです。チンギス・カンが起こした大帝国は、クビライの時代にはユーラシア全域を統合していたというのも歴史の大きな力だということがわかりました。世界史として人類の画期となったモンゴル時代を詳しく知ることができ、不戦の中で国をまとめていったという部分にも魅力を感じます。2016/05/05

ホークス

47
元本は2008年刊。モンゴル帝国の研究は、中国の開放政策とソ連崩壊によって進みはじめた。中東〜中央アジアを含む広大な遊牧世界、さらにはユーラシアに君臨し、初の世界史も遺す。エリアの壁が崩れて周辺にも不可逆の変化を引き起こした。各国が傭兵の制御に手を焼く中、チンギスは多民族軍の組織化に成功。自ら組織と作戦と報酬を一元的に統制し、調略や情報にも長けていた。やはり常人ではない。歴史学における欧米の自己愛と人種的蔑みに怒りつつ、感情の虜になるまいとする著者の戦いもスリルがある。すっきりしてないのが人間らしい。2023/02/25

トムトム

28
先日モンゴル出身の方と話していたら「モンゴルは範囲を広げ過ぎて、アッチャコッチャの戦争にいちいち顔を出すのが困難になった(面倒くさくなった)」と言っていました。日本人はチンギス・ハーンが好きというか、それぞれの解釈があって面白いと思った次第でございます。2023/07/25

南北

18
モンゴル帝国がユーラシア大陸でどのように広がり、その後どのような影響を与えていったかについて書かれている本です。ただ以下の点は問題だと思います。①読者の対象を研究者の卵と考えているのではないかと思われること、②先行研究として岡田英弘氏の名前を出していないこと、そのくせ岡田氏の造語である「韓半島」を何の断りもなく使っていること、③歴史を語るのに自分の政治信条が前面に出ているような箇所が見受けられること、です。特に②は学問として当然必要なことなので、著者の学者としての資質を疑わせるものになってしまいます。2018/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10778030
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。