講談社学術文庫<br> 不安定からの発想

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講談社学術文庫
不安定からの発想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920193
  • NDC分類 538
  • Cコード C0140

出版社内容情報

ライト兄弟はなぜ空を飛べたのか。そこには不安定を前提に、自らが制御するという思想と勇気があった。なぜライト兄弟は空を飛べたのか――
安定を捨てよ!
不安定なシステムをみずから操縦し、自由な大空へ飛び立て!

ライト兄弟はどうして大空を飛べたのか。それを可能にしたものは、勇気と主体的な制御思想だった。空が不安定なものであることを受け入れ、過度な安定に身を置かず、自らが操縦桿を握ることで安定を生み出すのだと。それはわれわれの人生に重なる発想ではないか――。現代社会を生きる人々に航空工学の泰斗が贈る不安定な時代を生き抜く逆転の発想。

われわれは安定という表現を誤って理解し、誤って使用していたのではなかろうか。(略)われわれは人生を、また社会を、手放し飛行で飛んでいるのではない。われわれは自分を、会社を、政体を完全に、あるいは部分的でも操縦、すなわち、制御する能力があり、責任があり、可能性がある。そのとき、人生または社会が安定であることは望ましいが、たとえ不安定であっても希望はある。むしろ、不安定な人生や社会を乗りきろうとするときこそ、積極的に変革しやすいかもしれない。――<本書より>

※本書の原本は、1977年、ダイヤモンド社から刊行されました。

安定序説──安定に埋没するよりも積極的な制御へ
I 飛行機安定への遠い路
II 安定の思考
あとがき


佐貫 亦男[サヌキ マタオ]
著・文・その他

内容説明

ライト兄弟はどうして大空を飛べたのか。それを可能にしたものは、勇気と主体的な制御思想だった。空が不安定なものであることを受け入れ、過度な安定に身を置かず、自らが操縦桿を握ることで安定を生み出すのだと。それはわれわれの人生に重なる発想ではないか―。現代社会を生きる人々に航空工学の泰斗が贈る不安定な時代を生き抜く逆転の発想。

目次

1 飛行機安定への遠い路(まず飛行の志―安定の前に;飛行安定は精神の安定から―ケーリーの飛行機研究;飛行機安定の基本原理―それはヤジロベエにすぎない;不幸な天才―心の安定を失うとき ほか)
2 安定の思考(ヘリコプターは皿まわしである―不安定でも救いはある;コマは小宇宙である―自立安定の最低条件;過度の安定は悪である―強引な安定化は混乱のもと;安定なシステムは立ち上がりが悪い―おっちょこちょいの効用 ほか)

著者等紹介

佐貫亦男[サヌキマタオ]
1908~1997。東京帝国大学工学部航空学科卒業。東京大学教授、日本大学教授を務め、航空宇宙評論家、エッセイストとしても知られる。専攻は航空宇宙工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サク

31
『子供は親の鏡』という言葉ある。ライト兄弟の父は読書家で、母は数学が得意で図面の書き方も教えている。幼い頃の両親からの影響は大きい。彼らの偉業の達成の背景には多くの困難があった。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』が浮かぶ。ウィルバーの大怪我、母の死、リリエンタールのグライダーでの墜落死。彼らの前進を阻もうとする『おおきなあな』が数多くあった。その『あな』からはい上がらせ、乗り越えさせたのは、家族の支えそのものだった。大きな発明や新しい発見の陰には常に家族の支えがあった。私も娘にとって最高の支えでありたい2015/03/15

猫またぎ

5
航空工学の発想も人文科学や社会科学に応用が利く。2023/07/07

mitya

5
前半の飛行機の歴史は面白かった。飛行機開発にかける様々な人物伝は興味深かった。著者が精神安定を説かれているのが印象的だった。後半は物理的な話が難しくて、なかなか読み進められなかった。 飛行機自体に安定を求めるのではなく、空が不安定なものだと受け入れ、操縦することで 安定を生み出すというライト兄弟の発想は歴史のターニングポイントだったようだ。人生も同様に、不安定な時代を生き抜くには自らが操縦していくしかない。2018/08/17

χ

3
飛行にちなんだ力学を考え方に応用する面白い試み。過度な安定に身を置かず操縦することで安定を生み出す等説得力がある。ライト兄弟の飛行はなるべくしてなった偉業だがその後の兄弟の墜落調の人生が痛々しい。奢れる者は久からずを地でいく2015/09/20

ヒカル

3
誰しも安定を求めるものだと思うが、安定したモノに乗っかってもうまくいくとは限らない。不安定さを何とか制御することで良い結果が出ることもある。融通の利かない安定性よりも柔軟な不安定が適していることもあるという話は目から鱗でした。そこに気づいたライト兄弟はスゴい。物理的な現象を人間の性格に当て嵌める試みも興味深いです。様々な示唆を含んだ名著だと思います。#前に書いた感想が気に入らなかったので大幅に書き直しちゃいました。スイマセン(^^;>ナイスをくださった方2011/02/22

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