出版社内容情報
1914年8月の砲声は、なぜ世界史を塗り替える大戦争に至ったか。大戦争の本質を人物中心に描き出す。1914年夏、「戦争と革命の世紀」が幕を開けた。交錯する列強各国の野望、暴発するナショナリズム、ボリシェヴィズムの脅威とアメリカの台頭……。ヴィルヘルム2世、 ロイド・ジョージ、 クレマンソー、レーニン、ウィルソンら指導者たちは何を考え、どう行動したのか。日本の進路に何をもたらしたか。「現代世界の起点」たる世界戦争を鮮やかに描く。
はしがき
I 国益といい、自衛という論理
II 「勝利なき平和」における現実
III 古き良きヨーロッパのゆくえ
IV 可能なことと、不可能なことと
あとがき
参考文献
略年表
山上 正太郎[ヤマノウエ ショウタロウ]
著・文・その他
内容説明
一九一四年夏、「戦争と革命の世紀」が幕を開けた。交錯する列強各国の野望、暴発するナショナリズム、ボリシェヴィズムの脅威とアメリカの台頭…。ヴィルヘルム一世、ロイド・ジョージ、クレマンソー、レーニン、ウィルソンら指導者たちは何を考え、どう行動したのか。日本の進路に何をもたらしたか。「現代世界の起点」たる世界戦争を鮮やかに描く。
目次
1 国益といい、自衛という論理(その夏の暗い思い出;ナショナリズムの復讐;落葉の頃も、クリスマスの頃も;いち早き美酒の味わい)
2 「勝利なき平和」における現実(ひそかなる外交の果て;合衆国、参戦に近づく;「双頭の鷲」のための挽歌)
3 古き良きヨーロッパのゆくえ(一〇月への一筋の道;春浅きブレスト=リトフスクにて;皇帝、オランダに去る)
4 可能なことと、不可能なことと(パリやモスクワに集う人びと;またも妥協に閉じる終幕;大いなる挫折によせて;さらに記憶すべき後日談)
著者等紹介
山上正太郎[ヤマノウエショウタロウ]
1919年岡山市生まれ。東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。学習院大学助教授を経て、電気通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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