講談社現代新書<br> 日露近代史―戦争と平和の百年

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講談社現代新書
日露近代史―戦争と平和の百年

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  • サイズ 新書判/ページ数 480p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884761
  • NDC分類 319.103
  • Cコード C0221

出版社内容情報

北の大国を知らずして日本の近代は語れない! 伊藤博文、後藤新平、松岡洋右らとロシア間の知られざるドラマを描く、新しい近代史。北の大国を知らずして、日本の近代は語れない!

幕末期以来、米英協調を基軸とする主流派に対し、ロシアに目を向ける一つの潮流があった。
ロシア皇室との信頼関係を樹立しようとした伊藤博文。
満洲経営のため、ロシア革命後のソ連との国交樹立に腐心する後藤新平。
満洲国建国後、孤立を深めるなか独ソとの提携に望みを託す松岡洋右……
彼らはなぜ、ロシアに接近していったのか?

来日中のロシア皇太子が襲撃された大津事件。
日露戦争と講和をめぐる、明治天皇、伊藤博文、小村寿太郎らのドラマ。
1918年から7年間の長きにわたる、シベリア出兵。
1939年のノモンハンを頂点とする、満洲での国境紛争の数々。
そして、1945年、ソ連への和平仲介の依頼と、ソ連参戦の衝撃。

幕末から敗戦までのロシアとの「戦争と平和」の歴史を辿る、日露関係史の決定版!


麻田 雅文[アサダ マサフミ]
著・文・その他

内容説明

伊藤博文、後藤新平、松岡洋右…彼らはなぜ英米ではなくロシアに接近していったのか。幕末から敗戦に至る知られざるドラマ。日露戦争、シベリア出兵、ノモンハン事件、そして一九四五年の日ソ戦…幕末から敗戦までの、「遠い隣国」との知られざる関係史。

目次

序章 未知の隣国への期待―幕末
第1章 樺太と朝鮮での覇権争い―明治時代(国境画定から深まった友好関係;日露関係の試練、大津事件;三国干渉の衝撃;日露戦争を回避せよ)
第2章 満洲で結ばれた互恵関係―日露戦争後~大正時代(ビジネスとしてのロシア接近;長州の元老を担いで;シベリア出兵という禍根;スターリンとの密談)
第3章 ユーラシア大陸を跨ぐ未完の同盟―昭和戦前(後藤新平の不肖の弟子、松岡洋右;国際連盟脱退とソ連への接近;日ソ中立条約の締結;独ソ開戦と日本の選択)
終章 ソ連に託された希望―終戦前後

著者等紹介

麻田雅文[アサダマサフミ]
1980年、東京都生まれ。2003年、学習院大学文学部史学科卒業。2010年、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。博士(学術)。岩手大学人文社会科学部准教授。専攻は近現代の日露中関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

28
松岡の構想は、アメリカが日本への経済制裁を強めれば強めるほど、魅力的に映る。日米関係の改善は難しいと考えた日本の指導者たちは、究極の一手として、松岡の構想に望みを託したからだ。しかし、アメリカが日米諒解案を示して、対話の窓口を開くと、アメリカと直接話し合う方が好ましいと、昭和天皇、近衛首相、陸海軍は考える。松岡は、そうたやすく方向転換できない/安倍晋太郎は、その最晩年に、ミハイル・ゴルバチョフ大統領の訪日実現に心血を注ぐ。/安倍晋三首相も、対露外交に積極的2018/09/18

skunk_c

27
主に明治~アジア太平洋戦争終結までの日露史を、明治=伊藤博文、大正=後藤新平、昭和=松岡洋右という人物を軸に丹念に解き明かしたもの。また終戦交渉とその顛末も章を新たにして論じている。特に松岡については森山優の日米開戦に関する研究でその振る舞いが厳しく批判されていたが、それとはまた異なる視点で興味深かった。また後藤新平については、今まで詳細を知らなかったので、その出自を含めての記述は読み応えがあった。印象的なのはロシア帝室と明治天皇の関係、そしてスターリンのしたたかさ。それに対し日本の外交は見劣りがする。2018/06/24

LUNE MER

19
もの凄い読み応え。これを読んだ後で高校の教科書を読み返したら確かに断片的に事象の背景にあるものは嗅ぎとれるかもしれないが、逆はほぼ不可能。教科書や「読みなおす…」的な本を読んで分かった気になるのは本当に危険だと再認識。善悪の判断は難しいが、ロシア相手に清濁併せ持つ外交を行ってきた歴代のキーパーソンの活躍は惹きつけるものが確かにあった。それにしても日露問題を語る政治家の皆さんはきちんとこういった歴史を学んだ上で発言したり行動してるのかしら(・・;)シベリア出兵ひとつとっても彼の国の認識は全然違うよ。2019/10/25

13
伊藤博文、後藤新平、松岡洋右を軸にした日露近代史。冒頭では榎本武揚や西郷隆盛、明治天皇も登場して読み応え十分。後半、戦後の満州における悲劇的状況が分かっているだけに、戦争回避の為や、戦争終結の為にソ連に頼る政府首脳の動きがもどかしい。欧米との様々な交渉が続いた「表」の近代史はよく目にするけど、「裏」とも言える日露史も、日本にとって極めて重要な近代史の一構成要素であることが理解できた。2018/08/20

さとうしん

11
伊藤博文・後藤新平・松岡洋右と、各時期の対露外交を担った人物を中心に近代の日露関係史を描き出しているが、印象に残ったのは伊藤による日露交渉の失敗をはじめとする対露交渉の失敗・挫折である。戦前の日露対立には民族・宗教・イデオロギーの相違や貿易の不均衡は絡んでおらず、自国の安全保障の問題が絡んだ時のみ両国が激しい角逐を繰り広げたとまとめるが、その点にこそ日露関係の独特の面倒くささのようなものがあるのかもしれない。2018/04/25

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