講談社現代新書<br> 新・日本の階級社会

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講談社現代新書
新・日本の階級社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884617
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本はもはや「格差社会」などという生ぬるい状態にはない。今や「新しい階級社会」が成立した。データが物語る衝撃の事実! かつて日本には、「一億総中流」といわれた時代がありました。高度成長の恩恵で、日本は国民のほとんどが豊かな暮らしを送る格差の小さい社会だとみなされていました。しかし、それも今や昔。最新の社会調査によれば1980年前後、新自由主義の台頭とともに始まった格差拡大は、いまやどのような「神話」によっても糊塗できない厳然たる事実となり、ついにはその「負の遺産」は世代を超えて固定化し、日本社会は「階級社会」へ変貌を遂げたのです。
 900万人を超える、非正規労働者から成る階級以下の階層(アンダークラス)が誕生。男性は人口の3割が貧困から家庭を持つことができず、またひとり親世帯(約9割が母子世帯)に限った貧困率は50・8%にも達しています。日本にはすでに、膨大な貧困層が形成されているのです。
 人々はこうした格差の存在をはっきりと感じ、豊かな人々は豊かさを、貧しい人々は貧しさをそれぞれに自覚しながら日々を送っています。現在は「そこそこ上」の生活を享受できている中間層も、現在の地位を維持するのさえも難しく、その子供は「階層転落」の脅威に常にさらされている。この40年間の政府の無策により、現代日本は、金持ち以外には非常に生きるのが困難な、恐るべき社会になったのです。
 官庁等の統計の他、さまざまな社会調査データ、なかでもSSM(「社会階層と社会移動全国調査」)調査データと、2016年首都圏調査データを中心にしたデータを基に、衝撃の現実が暴き出されてゆきます。

「格差社会」から「新しい階級社会」へ───序に変えて
第一章 分解した中流   
第二章 現代日本の階級構造
第三章 アンダークラスと新しい階級社会構造
第四章 階級は固定化しているか   
第五章 女たちの階級社会
第六章 格差をめぐる対立の構造
第七章 より平等な社会を
参考文献
あとがき


橋本 健二[ハシモト ケンジ]
著・文・その他

内容説明

豊かな人はより豊かに、貧しい人はより貧しく―「日本型階級社会」の実態!!!

目次

第1章 分解した「中流」
第2章 現代日本の階級構造
第3章 アンダークラスと新しい階級社会
第4章 階級は固定化しているか
第5章 女たちの階級社会
第6章 格差をめぐる対立の構図
第7章 より平等な社会を

著者等紹介

橋本健二[ハシモトケンジ]
1959年、石川県生まれ。東京大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。専門は理論社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

44
まずは事実認識。雇用されてる人(新中間層・労働者層)が出世や起業で資本家層になりにくくなっている、労働者層とは質の違う「アンダークラス」と呼ぶべき層が出現している、彼ら彼女らは精神面・健康面まで劣悪な状態に追い込まれている。◇そうした状況を格差の拡大と認識するか。そして、それを自己責任ではすまないものと考えるか。所得再分配施策の支持には、乗り越えるべき壁がある。「べき」論にとどまらずに次の段階へ。格差の拡大は上位層にとっても害(健康への悪影響やコストの拡大、経済成長への悪影響)ということが突破口だろうな。2018/07/24

ゆう。

37
新自由主義社会で儲け優先の強欲資本主義と言ってもいい日本社会のなかで、格差は広がり、所得階層は固定化されている現状がある(むしろ一部の富裕層を除き下方へ追いやられている)現状を、階級の固定化と捉えて分析した内容だと思います。中間階級層からより低い非正規雇用という新しい階級が生まれ、労働者階級の中に分裂が起きていると指摘しています。著者は資本主義社会を乗り越える社会を展望しているわけではありませんしマルクス主義の立場でもありません。しかし、新自由主義がもたらす矛盾の指摘は学ぶところが大きいと思いました。2018/05/24

てつのすけ

32
データを基に、格差を階級として分類し、この階級間の格差を縮小するための提言がなされている。本書でも述べられているが、格差は失くならないだろうし、必要だと考える。しかし、この格差が広がりすぎると弊害が大きくなるため、格差は必要最低限でなければならないだろう。2021/05/28

Twakiz

29
「格差社会」「階級社会」と言われて久しい.じゅうようなテーマなのだと思うが「金持ちからたくさん税金を取ればよい」という話ではないことは確か.比べれば何にでも上には上,下には下があり「他人と比べてどうの」をまずやめることが必要かもしれない.「自己責任論」は危険であり,生まれついた環境で「享受できる文化資本」が異なるので人間は平等ではない.平等でないスタートであるが自分では選べないという点では同じルールのもとで生きている.数字データで埋め尽くされる本は,苦手でした・・ふう.2018/09/15

carl

27
データ凄い 著者の考えに共感するところ幾つも有った。 この本難しかったです。オー難しい。2018/08/11

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