講談社現代新書<br> 東芝解体 電機メーカーが消える日

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講談社現代新書
東芝解体 電機メーカーが消える日

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884266
  • NDC分類 542.09
  • Cコード C0260

出版社内容情報

なぜ、日本の電機メーカーはここまで落ちぶれてしまったのか? はたして生き残る会社はどこか? 迫真の企業インサイドドキュメント【担当者挨拶】
本書が生まれたきっかけは、著者となるジャーナリストの大西康之氏が語った次のセリフでした。
「東芝をはじめとする日本の大手電機メーカーは、国内に築かれた、ある二つの巨大な『ファミリー』に所属することで、これまで計り知れぬほどの恩恵を受けてきました。そしてそのファミリーというシステムそのものが、結果的に総合電機を衰退させる大きな原因にもなりました。その構造を知らずに、昨今の総合電機の凋落を真に理解することは難しいんです」
日本の電機メーカーが属していた二つの「ファミリー」とは何か。そのファミリーがなぜ、電機メーカーを育て、そして衰退させる原因になったのか――本書の序章はその「謎解き」「種明かし」。ファミリーの正体について大胆に迫っていきます。

続く第1章?第8章では、日本を代表する大手電機メーカー8社を詳細に分析し、日本の電機が負け続けた「本当の原因」「失敗の本質」に迫っています。目次を一部抜粋してみます。

東芝・・・      待ち受ける”廃炉会社”への道
NEC・・・      通信自由化時代30年を無策で過ごした
シャープ・・・    台湾・ホンハイ傘下で再浮上
ソニー・・・     脱エレクトロニクスで見えてきた光明
パナソニック・・・ 「車載電池」「住宅」の次に目指すもの
日立製作所・・・ 「技術の日立」を過信し、消費者を軽んじた
三菱電機・・・   実は構造改革の優等生?
富士通・・・    進取の気性を失い、既得権にしがみつく

表現に最新の注意を払いつつも、本書では「次に危ないのはどこ?」「生き残る会社は?」といった点にも触れています。大西氏の言葉を借りるならば、そのヒントは「適者生存」「恐竜は滅ぶ。生き残るのは哺乳類」といったあたりにありそうです。(HA)

【内容紹介】
 巨大な負債を抱え、会社解体の危機に喘ぐ東芝――かつて日本企業を代表する存在だった総合電機が軒並み苦境に陥っている。東芝・ソニー・日立ほか大手8社の歴史や経営を詳細に分析することで日本の総合電機がはまった巨大な陥穽を描く。名著『失敗の本質』総合電機版とも言える1冊。

序章      日本の電機が負け続ける「本当の理由」
1東芝     「電力ファミリーの正妻」は解体へ
2NEC     「電電ファミリーの長兄」も墜落寸前
3シャープ   台湾・ホンハイ傘下で再浮上
4ソニー    平井改革の正念場
5パナソニック 立ちすくむ巨人
6日立製作所 エリート野武士集団の死角
7三菱電機  実は構造改革の優等生?
8富士通    コンピューターの優も今は昔
おわりに


大西 康之[オオニシ ヤスユキ]
著・文・その他

目次

序章 日本の電機が負け続ける「本当の理由」―電機メーカーを長年支え続けた“本業”の正体
1 東芝 「電力ファミリーの正妻」は解体へ―待ちうける“廃炉会社”への道
2 NEC 「電電ファミリーの長兄」も墜落寸前―通信自由化時代30年を無策で過ごしたツケ
3 シャープ 台湾・ホンハイ傘下で再浮上―知られざる経済産業省との「暗闘」
4 ソニー 平井改革の正念場―脱エレクトロニクスで、かすかに見えてきた光明
5 パナソニック 立ちすくむ巨人―「車載電池」「住宅」の次に目指すもの
6 日立製作所 エリート野武士集団の死角―「技術の日立」を過信し、消費者を軽んじた
7 三菱電機 実は構造改革の優等生?―「逃げながら」「歩み続ける」経営力
8 富士通 コンピューターの雄も今は昔―進取の気性を失い、既得権にしがみつく

著者等紹介

大西康之[オオニシヤスユキ]
1965年愛知県生まれ。1988年、早稲田大学法学部卒業後、日本経済新聞社入社。欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞編集委員などを経て2016年4月に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

109
奢れる者は久からず。盛者必衰の理をあらわす。東芝、シャープ、パナソニック…今は見る影もない日本の電機メーカー。限られたページで多くの企業に触れているので、経済新聞の記事のスクラップを読んでいるみたいだが、「読み物」としては面白かった。ただ、事が終わった後でこうして高みから批判するのはいくらでもできる。当時、もし自分が経営者だったならばどういう手段が取れたのか。日本の企業は電機メーカーに限らず、事業ポートフォリオの切り替えが下手だ。簡単にはそこで働く従業員を切り捨てられないというのもその原因と思う。★★★+2018/01/16

kinkin

102
日本の電機大手8社が現在どのような位置にあるのか、IT時代と呼ばれた頃に各社はどう対応したのか失敗の原因・要因が当時の背景とともに書かれている。東芝やシャープ、パナソニックといった昔なら利益を出して当たり前だった会社が途方もない赤字そしてそこから子会社の身売り、人員整理が当たり前になった。社員、技術者が幹部の判断ミスで人生を簡単に曲げられる。ひとりひとりのレベルは決して悪くはないのに世界の波に乗れなかった会社の盛衰も描かれていた。各社について客観的に解説されていて読みやすかった。2017/06/15

えちぜんや よーた

83
東芝本はさんざん読み尽くしたのでそこは飛ばす。それよりも「電電ファミリー」とか「電力ファミリー」という言葉にキーワードに興味を持った。この本を読むまではNECがなぜ「国策企業」と言われるのが分からなくて「何やって食ってる会社なんだろう」と不思議に思っていた。NECはかつて独占企業やってた電電公社(NTT)の下請けやってたのか。そこからもらう仕事だと原価にテキトーな理屈をつけた利益を上乗せしたらナンボでも儲かりますがな。こういう独占もしくは寡占企業にみんな就職したがるわけがよく分かった。2017/12/07

あん

63
新卒採用以来、某メーカーに勤めています。日本の産業構造の問題点、官民癒着の弊害が詳しく書かれていて、日本メーカーがガラパゴス化し、国際競争力を失っていく経緯がよくわかります。各社が窮地に陥るまでの過程を、恥ずかしながら本書で知ることとなりました。かと言って敗北した訳ではないのだから、もう一度日本の電機メーカーが立ち上がり、世界で競争できるチャンスがあって欲しいと願いながら読了しました。こういう本こそ、各社の経営陣にも是非読んで欲しいんですけどね。。。2017/08/29

飯田健雄

53
日本の電機メーカーの没落は、経済産業省、電電ファミリー、電力ファミリーという鉄の三角形の解体につきる。日本国内のみの需要に憑りつかれ、イノベーションを忘れ、海外での競争優位の戦略を持てなかったことにある。携帯市場での、国内市場だけに向けられた「ガラパゴス化」は、日本の電機企業没落の象徴ともいってよい。グローバル市場では、少なくとも1兆円規模の投資がないとやっていけない時代である。日本の電機産業は、中国の資本下のもとに、アマゾン、アップル、グーグル等の下請けに成り下がる可能性もある。2017/09/04

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