講談社現代新書<br> 真説・企業論―ビジネススクールが教えない経営学

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講談社現代新書
真説・企業論―ビジネススクールが教えない経営学

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884259
  • NDC分類 335
  • Cコード C0233

出版社内容情報

日本経済はなぜ長期停滞しているのか。起業の活力もイノベーションの条件も不足しているからなのか。通説を覆し本当の可能性を探る。ベンチャー企業とイノベーションについて本書で言及する5つの論点。
・アメリカはベンチャー企業の天国ではない。アメリカの開業率はこの30年間で半減している。
・アメリカのハイテク・ベンチャー企業を育てたのは、もっぱら政府の強力な軍事産業育成政策である。
・イノベーションは、共同体的な組織や長期的に持続する人間関係から生まれる。
・アメリカは新自由主義的改革による金融化・グローバル化が進んだ結果、生産性は鈍化し、画期的なイノベーションが起きなくなっている。
・日本はアメリカを模範とした「コーポレート・ガバナンス改革」を続けた結果、長期の停滞に陥っている。
これらの実態を知ったうえで、企業が目指すべき方向とは?

第一章 日本でベンチャー企業を増やすには
あるコンサルタントの提言/アメリカの国家戦略?/自分の頭で考える/ベンチャー企業を増やしたいのか、イノベーションを促進したいのか/なぜ、シリコンバレーだけなのか/なぜ、外国人の起業を優遇すべきなのか/なぜ、「英語実戦力の抜本的強化」「(企業の)英語公用語化」が必要なのか
第二章 起業大国アメリカの真実
アメリカにおける開業率の低下/大停滞に陥っていたアメリカ/起業という幻想/生産性が低いベンチャー企業/アメリカのベンチャー企業振興策/ベンチャー・キャピタルが生まれた背景/ITも軍事政策の産物
第三章 ベンチャーキャピタルの目利き術
ベンチャー・キャピタルの投資判断/世界一シビアなベンチャー・キャピタル/リスクをとるということ/リスク計算の罠/ベンチャー・キャピタルの判断基準/人を見るということ
第四章 最強の起業家は誰か
大企業からイノベーションが生まれない理由/大企業におけるイノベーションの理由/硬直した組織がイノベーションを起こす/起業家国家
第五章 オープン・イノベーションの本質
あらゆるイノべーションがオープン・イノベーション?/クローズドな日本企業?/イノベーションが消える/オープン・イノベーションの問題点/クローズド・オープン・イノベーション/イノベーションの源泉/長期雇用/個と共同体
第六章 なぜイノベーティブな企業のほうが負けるのか
長期の競争vs短期の競争/IBM復活のからくり/「人工知能の父」の嘆き/国の成長力が弱まる/クリステンセンの嘆き/新自由主義と金融化/金融化がイノベーションを阻害する/金融化の産物としてのベンチャー・キャピタル
第七章 なぜ日本経済は、いつまでも停滞から抜け出せないのか
マイケル・ポーターの心配/短期主義をもたらした構造改革/洗脳された官僚の影響/ROE包囲網/敗戦工作の歴史/アメリカではの守/平成不況の真の原因/根の深い問題


中野 剛志[ナカノ タケシ]
著・文・その他

内容説明

アメリカに学んではいけない。アメリカの開業率は30年間で半減、シリコンバレーの成功は強力な軍事産業のおかげ、ベンチャー・キャピタルはイノベーションの役に立たない、官僚主導のアメリカ型コーポレート・ガバナンス改革が日本企業を短期主義化させた、日本経済の長期停滞はアメリカ型の企業改革・金融構造改革が本当の原因。最強の論客による経営の本質論。

目次

第1章 日本でベンチャー企業を増やすには
第2章 起業大国アメリカの真実
第3章 ベンチャー・キャピタルの目利き術
第4章 最強の起業家は誰か
第5章 オープン・イノベーションの本質
第6章 なぜイノベーティブな企業の方が負けるのか
第7章 なぜ日本経済は、いつまでも停滞から抜け出せないのか

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学、政治思想を専攻。2001年同大学院より優等修士号、2005年博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

100
この著者の書かれたものには興味を持っていて時たま渉猟しています。1年近く前の出版された本ですが、他の経済評論家たちがあまり言わない視点でもって書かれている気がしました。企業における現在のアメリカや日本の事情で変わりつつあることを指摘されていて私にはかなり面白く感じる点がありました。オープン・イノベーションやなぜイノベーティブな企業が負けるのかなどです。参考になりました。2018/04/07

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

68
密林の評価は高いのだが、なんだかなぁという本だった。「イノベーションとベンチャー企業」関して論じた本。米国の政策が思うほど素晴らしいものでなく、ベンチャーが薔薇色という訳でもないのは確かだ。企業の短期利益思考が問題なのもその通りだ。でも現場をよく知らないお役人が他人の上げ足を取っているか、自分の政策もないのに与党の失策を鬼の首を取ったかのように追求するだけの野党のようにしか見えない。色々論点が破綻している箇所もある。では日本からイノベーションを産み出すにはどうすべきなのかの提言もない。久々の駄本。★★2017/07/22

あすなろ

68
起業をしたいですか、これを読んでも?という本です。その展開のなかでは、軍事技術開発ありきの米国ベンチャーやVCの姿等展開されます。でも、僕がそれより面白かったのは、四章〜六章の間の経営論である。特にイノベーションとオープンエンドを論じているところは、VB抜きでも面白かった。コメントに記した参考文献を読んでみよう。2017/06/25

はるわか

22
アメリカのベンチャー企業やイノベーションに関する恐るべき実態と根の深い問題について。①アメリカはベンチャー企業の天国ではない。開業率は下落し続けここ30年で半減。②アメリカのハイテクベンチャー企業を育てたのは専ら政府の強力な軍事産業育成政策(公的な資金の供給)。ITはインターネットをはじめとして軍事産業から生まれたもの。③イノベーションは共同体的な組織や長期的に持続する人間関係から生まれる。イノベーションには資源動員を正当化する理由が必要。イノベーションを推進する最大最強の組織は国家。2018/03/27

ネコ虎

19
日本がいかに遅れているかという定説を次々と覆す。アメリカヨイショの薄っぺらな定説をまき散らすのは、一応実績のあるコンサルタント(赤羽雄二、冨山和彦)らしい。でも、中野剛志氏の批判を読んでみると、これらが如何にいい加減なものか、あたかも新入社員のレポートのような杜撰なもの。こんな人間が政府機関にも関係しているようだ。全く危うい。馬鹿だからいい加減なことを書いているのか。まあ馬鹿は馬鹿なんだが、意図的に書いている疑いが濃い。詐欺師のようなものだが影響力があるので、そんなレベルでも社会が動いてしまう。2017/05/22

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