出版社内容情報
世界的ピアニストが初めて語る人生と音楽。現代新書のためのオリジナル企画。クラシック音楽の「鬼才」として熱狂的なファンを持つヴァレリー・アファナシエフ。本書は、昨年、二〇一五年の来日の折に、東京目白の松尾芭蕉ゆかりの日本庭園、蕉雨園で収録された、世界的ピアニストが初めてこれまでの人生と芸術を振り返った貴重な証言の書籍化です。
ソ連時代の暗鬱な空気の中でのモスクワ音楽院での修業の日々。国際音楽コンクールのプレッシャーと優勝の喜び。国を捨てる決意を固めるまで。そして亡命決定の瞬間のスリル。さらにはベートーベン、フルトヴェングラーを始めとする愛する音楽について。
さまざまな苦難の時を乗り越え、今や「鬼才」から「最後の巨匠」へと変貌を遂げた至高の芸術家が、自らの内面に分け入り、人生の軌跡と芸術哲学を縦横無尽に語ります。
はじめに──日本の読者のみなさまへ
第一部 人生
第二部 音楽
1 音楽と人生のハーモニー
2 私はベートーヴェン
3 演奏の神秘
おわりに(青澤隆明)
ヴァレリー・アファナシエフ[ヴァレリー アファナシエフ]
著・文・その他
内容説明
モスクワでの幼年時代、音楽院での修業の日々、亡命、愛する作品と作曲家について、ピアノ演奏について。最後の巨匠が語る人生と音楽の哲学!!
目次
第1部 人生(高い空と水の中;スターリンビル;「アグー!!!」;両親のこと;ピアノとのはじめての出逢い ほか)
第2部 音楽(音楽と人生のハーモニー;私はベートーヴェン;演奏の神秘)
著者等紹介
アファナシエフ,ヴァレリー[アファナシエフ,ヴァレリー] [Afanassiev,Val´ery]
1947年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でヤコブ・ザークとエミール・ギレリスに師事。1968年のバッハ国際音楽コンクール(ライプツィヒ)、1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクール(ブリュッセル)で優勝。1974年にベルギーへ亡命。これまでに四〇枚以上のCDをリリース、その独自の音楽性が論議を呼び、音楽界に大きな刺激をもたらしている。ピアノ演奏にとどまらず、文学者の顔を持ち、日本でも小説、詩集、エッセイ集などを出版している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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