講談社現代新書<br> 不屈の棋士

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講談社現代新書
不屈の棋士

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  • サイズ 新書判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883788
  • NDC分類 796
  • Cコード C0295

出版社内容情報

羽生善治は将棋ソフトより強いのか? 渡辺明はなぜ叡王戦に出ないのか? 人工知能に追い詰められた棋士たちが明かす覚悟と矜持。羽生善治は将棋ソフトより強いのか。

渡辺明はなぜ叡王戦に出ないのか。

最強集団・将棋連盟を揺るがせた「衝撃」の出来事、
電王戦でポナンザに屈した棋士の「告白」とは。

気鋭の観戦記者が、
「将棋指し」11人にロングインタビューを敢行。

ここまで棋士たちが本音を明かしたことはなかった!

由緒ある誇り高き天才集団は、はたしてこのまま、
将棋ソフトという新参者に屈してしまうのか。

劣勢に立たされ、窮地に追い込まれた彼らはいま、
何を考え、どう対処し、どんな未来を描いているのか。

プロとしての覚悟と意地、将来の不安と葛藤……。

現状に強い危機感を抱き、未来を真剣に模索する
棋士たちの「実像」に迫った、渾身の証言集。

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◆本書のおもな内容◆

序章 窮地に立たされた誇り高き天才集団

第1章 現役最強棋士の自負と憂鬱
◆羽生善治 : 何の将棋ソフトを使っているかは言いません
◆渡辺 明 : コンピュータと指すためにプロになったのではない

第2章 先駆者としての棋士の視点
◆勝又清和 : 羽生さんがいきなり負けるのは見たくない
◆西尾 明 : チェス界の現状から読み解く将棋の近未来
◆千田翔太 : 試行錯誤の末に見出した「棋力向上」の道

第3章 コンピュータに敗れた棋士の告白
◆山崎隆之 : 勝負の平等性が薄れた将棋界に感じる寂しさ
◆村山慈明 : 効率を優先させた先にあるものへの不安

第4章 人工知能との対決を恐れない棋士
◆森内俊之 : 得られるものと失うものの狭間で
◆糸谷哲郎 : ソフトの「ハチャメチャ」な序盤にどう慣れるか

第5章 将棋ソフトに背を向ける棋士
◆佐藤康光 : 将棋はそれほど簡単ではない
◆行方尚史 : 自分が描いている理想の棋士像とのズレ

序 章 窮地に立たされた誇り高き天才集団
棋士の収入/将棋のはじまりと状況の変遷/奨励会と“産児制限”/コンピュータ将棋の歴史/忍び寄る脅威/結局「どっちが強いのか」/頼ることへの違和感と不安/不屈の棋士たち
第1章 現役最強棋士の自負と憂鬱
◆羽生善治 : 何の将棋ソフトを使っているかは言いません
なぜエントリーしなかったのか/ソフトの将棋は異質/プロセスがわからないと学びようがない ほか
◆渡辺明 : コンピュータと指すためにプロになったのではない
ソフトの弱点を探るほど暇じゃない/使う人間の頭の良さが問われる/行きつく先は「でたらめな将棋」? ほか
第2章 先駆者としての棋士の視点
◆勝又清和 : 羽生さんがいきなり負けるのは見たくない
羽生は別格/プロ棋士の「無知の知」/棋士の個性と説明責任 ほか
◆西尾明 : チェス界の現状から読み解く将棋の近未来
棋士と学歴/電王戦の参謀/チェス界のいま ほか
◆千田翔太 : 試行錯誤の末に見出した「棋力向上」の道
「事実上ソフトは棋士を超えた」/人間の弱点/研究会ではわからないこと ほか
第3章 コンピュータに敗れた棋士の告白
◆山崎隆之 : 勝負の平等性が薄れた将棋界に感じる寂しさ
幹部候補生優遇という不平等/ヘッドギアをつけて試合をしている感じ ほか
◆村山慈明 : 効率を優先させた先にあるものへの不安
ソフト研究で覚えた葛藤/「それは人間の手ですか?」/羽生の頓死に興奮 ほか
第4章 人工知能との対決を恐れない棋士
◆森内俊之 : 得られるものと失うものの狭間で
ソフトの貸し出しは必要ない/ソフトと指しても楽しくない ほか
◆糸谷哲郎 : ソフトの「ハチャメチャ」な序盤にどう慣れるか
人間は中・終盤で必ず間違える/対局の時間配分が変わってきた ほか
第5章 将棋ソフトに背を向ける棋士
◆佐藤康光 : 将棋はそれほど簡単ではない
ソフトの力は借りない/衝撃の敗戦 ほか
◆行方尚史 : 自分が描いている理想の棋士像とのズレ
「ここまで勝てないものなのか」/ソフトの影に脅えながら/プロとしての矜持 ほか


大川 慎太郎[オオカワ シンタロウ]
著・文・その他

内容説明

人工知能の「強手」を受けた棋士が繰り出す、局面打開の「勝負手」とは?約1000年もの間、日本人に親しまれてきた将棋。400年の歴史を有するプロ制度。由緒ある誇り高き天才集団は、はたしてこのまま将棋ソフトという新参者に屈してしまうのだろうか。劣勢に立たされ、窮地に追い込まれた彼らはいま、何を考え、どう対処し、どんな未来を描いているのか。現状に強い危機感を抱き、未来を真剣に模索する11人の棋士たちの言葉は、人工知能の発達によってコンピュータに仕事を奪われかねない私たちに、新たな視点をもたらしてくれるはずだ。

目次

序章 窮地に立たされた誇り高き天才集団
第1章 現役最強棋士の自負と憂鬱
第2章 先駆者としての棋士の視点
第3章 コンピュータに敗れた棋士の告白
第4章 人工知能との対決を恐れない棋士
第5章 将棋ソフトに背を向ける棋士

著者等紹介

大川慎太郎[オオカワシンタロウ]
1976年静岡県生まれ。日本大学法学部新聞学科卒業後、出版社勤務を経てフリーに。2006年より将棋界で観戦記者として活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mitei

318
羽生善治と渡辺明との対談にすごく緊張感を感じた。どんどん人工知能が進んでいることを実感した。2017/03/30

ケイ

152
羽生さんが、将棋ソフトについてどう考えているのか興味があって読んでみた。あとは、渡辺氏と森内氏の項のみ読了。私はそれほど将棋を知らないのだが、ソフトに対する考え方も各々の将棋のやり方にどこか似ている気がした。彼らは負けるのが嫌いだろうからソフトに負けたくはないだろうが、暗算が得意な人でもコンピュータと争いはしないのだし、別次元のものを気にしなくてもいいと思った。勿論、対戦相手がソフトを隠し持ってきたら大変だが。2017/03/23

hnzwd

87
トップ棋士を含むプロ棋士11人が、コンピュータ将棋について語るインタビュー形式の一冊。人ごとに考え方は違うものの、人間vs人間の将棋と、コンピュータとの対戦は全くの別物というのは共通認識なのでは。250km/hのボールを投げられるピッチングマシーンを打てないからって、野球というゲームの面白さが失われないのと同じだと思うのです。将棋連盟の新会長としてコンピュータ反対派の佐藤康光が選ばれたことで、今後の将棋界とコンピュータの付き合い方は変わっていくのでしょうか。2017/02/12

akihiko810/アカウント移行中

60
2016年、AIが棋士を凌駕した頃に行われた、将棋の棋士たちにAI(将棋ソフト)への思いを尋ねたインタビュー集。印象度A-  ちょうど当時の名人佐藤天彦が電王戦で将棋ソフトに負け、「もう棋士は、AIには勝てない」と世間に知らしめ電王戦が終わった時期の本。とはいえこの頃も、「いやもう人間じゃAIには敵わないでしょ」という世間の認識だったが、将棋連盟だけが認めてなかった、というような感じだったが。 本書の白眉はやはり、「ソフトを使った将棋研究をする筆頭棋士」千田七段だろう。「目前の対局に勝つための」研究2023/02/08

goro@80.7

60
現在では棋士よりソフト(AI)の方が強いと思えるが機械のアームと対局してる姿はシュールすぎる。ソフトに対する考え方も棋士それぞれで11人のインタビューは楽しめた。ソフトの出現によって棋士の存在価値をどこに見るのか、棋士だけではなく見る側にも求められる問題。ネットによって対局の見せ方も変わって来てるし今後の棋界を広げるために何をしなければいけないか連盟も変わって行かなければ廃れてしまう危機感があると思う。山ちゃんやダニーはもっと頑張って欲しいなぁ~。このままじゃ藤井七段の一人旅かも…。2019/02/03

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