講談社現代新書<br> 〓小平(とうしょうへい)

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講談社現代新書
〓小平(とうしょうへい)

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883450
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0222

出版社内容情報

中国研究で名高いアメリカの社会学者が、橋爪大三郎氏に語ったトウ小平像。現代中国を理解するために必読の一冊。「トウ小平は、二〇世紀後半から二一世紀にかけての世界史にとって、もっとも重要な人物だ」――橋爪大三郎

「いま中国は相当強くなった。一〇年か二〇年で、GDPは世界のトップになるだろう。これがどうして可能になったかというと、トウ小平の開いた道なわけです。あれほど経験があって、権威があって、あらゆる面の実力を兼ねそなえている人は、いない」
「このインタヴューは短いけれど、トウ小平の生涯と業績の大事なポイントをすべて盛り込むものになった」――ヴォーゲル

 現代アメリカで中国研究を代表する社会学者、エズラ・F・ヴォーゲルは、10年の歳月をかけて『トウ小平』を書いた。英語版が2011年、中国語版が2012年、日本語版が2013年に出されたが、中国語版はわずか半年で60万部を上回るベストセラーとなった。

 『トウ小平』は関連資料をくまなく踏査し、膨大で周到なインタヴューを経て、歴史に生き、歴史を拓いたひとりの指導者の実像に迫っている。しかし、ボリュームが大きく、値段が高く、専門的である。ここから有益な情報をえられるはずの一般読者には届きにくい。

 そこで、ヴォーゲルのトウ小平研究の核心を、わかりやすく伝える「普及版」が必要であると考えた橋爪大三郎が、実際にヴォーゲルにインタビューし、誰にでも読みやすくまとめたのが本書である。

 これを読まずして、現代中国は語れない。


【エズラ・F・ヴォーゲル】
ハーバード大学ヘンリー・フォードII世社会科学名誉教授。1958年にハーバード大学にて博士号(社会学)を取得後、日本語と日本の家族関係の研究のために来日し、2年間滞在。79年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を発表し、ベストセラーとなる。10年以上を費やした『現代中国の父 トウ小平(上・下)』(日本経済新聞出版社)は、 現在まで中国・香港・台湾の累計で100万部以上を売り上げている。

【橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう)】
1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学名誉教授。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』(いずれも講談社現代新書)などがある。

まえがき  エズラ・F・ヴォーゲル 
『トウ小平』(新書版)のできるまで  橋爪大三郎
プロローグ 
第1章  トウ小平とは何者か
第2章  革命家、トウ小平
第3章  国共内戦から新中国成立へ
第4章  文化大革命
第5章  トウ小平の改革開放
第6章  天安門事件
終 章  これからの中国


エズラ.F・ヴォーゲル[エズラ.F ヴォーゲル]
著・文・その他

橋爪 大三郎[ハシヅメ ダイサブロウ]
著・文・その他

内容説明

現代中国を理解するための必読書!現代中国をつくった男はいったい何を考えていたのか?

目次

第1章 〓(とう)小平とは何者か
第2章 革命家、〓(とう)小平
第3章 国共内戦から新中国成立へ
第4章 文化大革命
第5章 〓(とう)小平の改革開放
第6章 天安門事件
終章 これからの中国

著者等紹介

ヴォーゲル,エズラ・F.[ヴォーゲル,エズラF.] [Vogel,Ezra F.]
ハーバード大学ヘンリー・フォード2世社会科学名誉教授。1958年にハーバード大学にて博士号(社会学)を取得後、日本語と日本の家族関係の研究のために来日し、二年間滞在。79年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を発表し、ベストセラーとなる

橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なにょう

21
面白かった。中国学科に入るような学生はもちろん、教養として読んでおいて損はない。★毛沢東は偉いのか?偉いけど逆らったら恐ろしい。だからみんな本当のことをいえない。毛さん猜疑心も強いし。鄧小平さんはその点、色々苦労もし、多方に耳を傾けるよね。★あからさまに毛沢東のメンツをつぶすわけにもいかず。ソ連でのスターリン批判の修正主義が起これば、スターリンに相当する毛沢東を批判できないからソ連と仲たがいして米国と接近したり。改革開放に路線変更も、建前上は毛沢東の路線は継続中ということになっている。面白い。2018/03/11

たみ

18
ヴォーゲル著[現代中国の父 鄧小平]本編の普及版、入門用、または補完のインタビュー、聞き手は橋爪大三郎。本編は中国・香港・台湾で100万部以上の売上ということで気になりますが、内容ががっつり学術書1200pとのことで私のようなパヤパヤパンピーにはちょっと…こちらの新書はインタビュー形式なので読みやすく、脚注配置もめちゃんこ親切。キーパーソンを核に進んでいくので大躍進→文化大革命→改革開放→天安門事件の流れもスィ~ッと掴めた気がします…気持ち大事!「社会主義市場経済」なんて完璧に??なので勉強になりました。2016/04/11

masabi

15
改革開放路線を定めたトウ小平に関する対談である。基になった本が同名のタイトルで1000pを超える大著でなかなか手に取ってもらえないため、その内容のエッセンスが本書である。毛沢東からの信任が厚く、実務・思想・軍事・政治家として優れた手腕を発揮した。共産党支配が維持されている理由として、広大な領土を治め秩序を樹立維持してきた実績と長期にわたって高度経済成長を実現したことの2点がある。党が法律を超えているために腐敗は構造とまでいえるものになっている。2015/12/25

よしひろ

11
ソ連におけるゴルバチョフがそうであったように、改革開放路線を行った鄧小平はユニークな存在として際立つ。激しい権力闘争の中リーダーとなった彼がどんなことを考え、中国をどんな国にしたいと思ったのか、興味深い一冊。2016/03/13

れぽれろ

6
東アジア史家で大著「鄧小平」の著者であるヴォーゲルに対し社会学者橋爪大三郎がインタビューを行う一冊。鄧小平の各時代の動きを追いつつ中国現代史を俯瞰する対談本になっています。3度に渡り毛沢東に罷免されながらも毛沢東とは敵対せず優秀な実務家として活躍し続けた鄧小平は、毛沢東の死後改革開放路線を取り現在の経済発展に至る道筋をつけた政治家。天安門事件を巡る評価が印象的で、武力による虐殺も辞さない構えがその後の政治的安定と経済発展に繋がったという考え方については、大国における政治の難しさについて考えさせられます。2016/02/27

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