講談社現代新書<br> デジタルは人間を奪うのか

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講談社現代新書
デジタルは人間を奪うのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882835
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0236

出版社内容情報

永遠に止まらない心臓、脳とコンピュータの接続……デジタルテクノロジーはわれわれをどこに連れていくのか。最新トピック満載の書。脳とコンピュータの接続、デジタル認知症、健常者の記録を破る義足アスリート……デジタルテクノロジーはわれわれをどこに連れていくのか。最新トピック満載の書。

<本書の主な内容>
序章 デジタルの船からは、もはや降りられない
「ただ楽になっただけ」/とめどなき情報量爆発/「つながっていても孤独」という不可思議 ほか

第1章 デジタル社会の光と影
SNSが生む経済損失/携帯電話で脳腫瘍が増加する/評判を求め過ぎる子供たち/デジタル写真を撮影するほど記憶が薄れる/ソーシャルメディアが失言を誘発する/サイバー攻撃で死者が出る ほか

第2章 モノのネット化で変わる生活
あらゆるモノがネットとつながる社会/替え時を教えてくれる「おむつ」/ウェアラブルコンピュータの危険性/「コンピュテーショナル・ファッション」/グーグルとアップルが自動車産業を支配する? ほか

第3章 ロボットに仕事を奪われる日
『鉄腕アトム』はもはや夢物語ではない/躍進するロボット記者/コンピュータ小説家/人間の仕事の多くが消滅する

第4章 仮想と現実の境界線が溶ける
「仮想国家」は現実の国家になるか/「オープンガバメント」と個人/「インターネット政党」/就職人気ランキング1位は仮想企業/貨幣制度を揺さぶる仮想通貨 ほか

第5章 脳と肉体にデジタルが融合する未来
人間の脳を超えるコンピュータ/思考する人工知能/記憶の複製/夢の解読/人間の脳が戦場に?/発電装置になる心臓/眼球が人間とコンピュータをつなぐ/人工筋肉で人間に近づくロボット/デジタルとの共存共栄のために ほか

第6章「考える葦」であり続ける
ペンはキーボードよりも強し/ネット断食/アマゾンがリコメンデーションできないもの/ジョブズとカリグラフィー/「外部脳」の弊害/脳の活動のブレイクスルー/情報は知識でも思考でもない/教室を変えたデジタルの力/思考する努力 ほか

終章 デジタルは人間を奪うのか
『マトリックス』が現実化する未来/人工知能に恋をする/子育てとデジタル/スマートフォンに忠誠を誓う人間/紙の新聞の購読をやめない理由/デジタルの力でもかなわないもの/不気味さこそが可能性の証

はじめに
義足ダンサーの見事なダンス/永遠に止まらない心臓/不思議な違和感の正体/本書における「デジタル」の定義
序 章 デジタルの船からは、もはや降りられない
「ただ楽になっただけ」/とめどなき情報量爆発/デジタルテクノロジーと人間/「つながっていても孤独」という不可思議/豊富な情報は人間をどこへ導いているのか/デジタルの船からは、もはや降りられない
第1章 デジタル社会の光と影
ドラえもんのひみつ道具が次々と実現/デジタルが発展途上国の50億人に光をもたらす/18歳女子高生の大発明/光が射す一方で、つくられる影/毎日ムダな情報と出会っている?/他
第2章 モノのネット化で変わる生活
あらゆるモノがネットとつながる社会/替え時を教えてくれる「おむつ」/ウェアラブルコンピュータの危険性/「コンピュテーショナル・ファッション」/他
第3章 ロボットに仕事を奪われる日
『鉄腕アトム』はもはや夢物語ではない/躍進するロボット記者/コンピュータ小説家/人間の仕事の多くが消滅する/人間が支配されないために
第4章 仮想と現実の境界線が溶ける
仮想と現実の融合/「仮想国家」は現実の国家になるか/「オープンガバメント」と個人/「インターネット政党」/就職人気ランキング1位は仮想企業/他
第5章 脳と肉体にデジタルが融合する未来
人間の脳を超えるコンピュータ/脳に近づくニューロ・チップ/思考する人工知能/人間の脳をまねた半導体/インターネットサービスと人工知能/脳とコンピュータの接続/他
第6章 「考える葦」であり続ける
「デジタル認知症」/ペンはキーボードよりも強し/ネット断食/アマゾンがリコメンデーションできないもの/ジョブズとカリグラフィー/他
終 章 デジタルは人間を奪うのか
『マトリックス』が現実化する未来/人工知能に恋をする/子育てとデジタル/スマートフォンに忠誠を誓う人間/紙の新聞の購読をやめない理由/他
おわりに
主な参考文献および動画


小川 和也[オガワ カズヤ]
著・文・その他

内容説明

世の中を加速度的に変えていくデジタルは人間に大きな恩恵をもたらす一方で、不思議な違和感をも生んでいる。デジタルの不気味さといかに向き合うべきか。

目次

序章 デジタルの船からは、もはや降りられない
第1章 デジタル社会の光と影
第2章 モノのネット化で変わる生活
第3章 ロボットに仕事を奪われる日
第4章 仮想と現実の境界線が溶ける
第5章 脳と肉体にデジタルが融合する未来
第6章 「考える葦」であり続ける
終章 デジタルは人間を奪うのか

著者等紹介

小川和也[オガワカズヤ]
アントレプレナー、デジタルマーケティングディレクター、著述家。1971年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、大手損害保険会社勤務を経て、2004年グランドデザイン&カンパニー株式会社を創業、代表取締役社長に就任。西武文理大学特命教授。ビジネスだけではなく、デジタルと人間や社会の関係の考察と言論活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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おさむ

42
なんだか日本語として変な題名だが、提起している問題はタイムリーだ。デジタル化の光ばかりが注目されがちないま、影の側面をしっかり警告している。確かにスマホが生活に浸透し、記憶力(特に羅列した数字)が衰えた気がする。もはやデジタルの船からは降りることができない以上、私たちはそれをうまく利用しつつ、絶えず思考していくことが大切なんですね。「情報は知識でも、思考でもない」。この説明がすんなり理解されにくくなっている(自戒を含めて)ことが、情報過多社会の証左なのかもしれません。2016/10/27

Mumiu

29
ひとつの思い、ひとつの可能性。それを決めるのはひとである。デジタルとひとの可能性や思いを書かれているが、紙の書籍として出版されたことも大きな意味をもっているのでは?2014/09/30

kubottar

20
ネットがなかった時代に比べたらとても便利な時代になったが、それで各個人の考える時間や創造力を発揮する時間が増えたかといえばそれは疑問符がつく。調べ物1つとっても昔に比べたら図書館に行かずに家でいくらでも調べられるが、それで空いた時間はゲームやSNSに奪われていく。結局のところ、ネットで時間短縮された部分はネットで消費されていくので、トントンになったような気がする。2019/04/03

リキヨシオ

16
日常生活とネットの繋がりと共に人は多く情報を見て習得が可能になり、スマホやSNSなど新たな娯楽も楽しめるようになった。ただネットの発達により情報入手コストが削減されたことにより生みだされた時間をどう有効活用しているのか?思考する時間や研究や勉強する時間に割り当てるのではなく、更なる娯楽の時間に使われている。そしてSNSの発達で他人と繋がっている時間が増えたはずなのに、余計に孤独を感じる人が増えているという矛盾にネット依存症の増加など、何気なくネットを利用している自分自身もハッとさせられる内容でした。2015/04/02

スプリント

12
デジタル化によって人間にもたらされる功罪が書かれています。十数年前には漫画や空想の世界だったことが現実になる一方、予測もできない問題が突然顕在化する危険性もありデジタル化に流されないことが重要だと再認識しました。著者が紙の新聞を購読し続ける理由を述べていますが共感しました。2014/10/21

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