講談社現代新書<br> SFを実現する―3Dプリンタの想像力

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講談社現代新書
SFを実現する―3Dプリンタの想像力

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  • サイズ 新書判/ページ数 276p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882651
  • NDC分類 548.25
  • Cコード C0250

出版社内容情報

物質の遠隔転送もスモールライトも実現可能!? 3Dプリンタはまだ序章でしかない! 大注目の工学者が描き出す未来のものづくり。「情報処理」から「物質変換」へ
おどろきの未来はもう始まっている!


私は「3Dプリンタで何がつくれるのですか」という質問をよく受けるのですが、
そのたびに「ワープロで何が書けるのですか」や
「ピアノで何が弾けるのですか」という質問と同じような奇妙さを感じてしまいます。

3Dプリンタをはじめとするデジタル工作機械は、
既存の何かを効率化したり、つくりだしたりするツールというよりも、
……創造や発想を刺激する「発明」ツールだと常々考えてきたからです。

3Dプリンタは、私たちに「何をつくりたいのか」を問いかけているのです。
――本文より

まえがき モノとインターネット
第1章 SFとFAB――空想から現実へ
第2章 メディアとFAB――情報から物質へ
第3章 パソコンとFAB――「つかう」から「つくる」へ
第4章 地域・地球環境とFAB――グローバルからグローカルへ
第5章 「ものづくり」とFAB――工場から工房へ
第6章 デジタルとFAB――そして「フィジタル」へ
第7章 日本とFAB
リアル・バーチャリティ あとがきに代えて


田中 浩也[タナカ ヒロヤ]
著・文・その他

内容説明

遠隔転送装置、スモールライト、万能工作機械…3Dプリンタはまだ序章でしかない!大注目の次世代工学者が描く新しい「モノづくり」とは?

目次

第1章 SFとFAB―空想から現実へ
第2章 メディアとFAB―情報から物質へ
第3章 パソコンとFAB―「つかう」から「つくる」へ
第4章 地域・地球環境とFAB―グローバルからグローカルへ
第5章 「ものづくり」とFAB―工場から工房へ
第6章 デジタルとFAB―そして「フィジタル」へ
第7章 日本とFAB―過去と未来をつなぐ

著者等紹介

田中浩也[タナカヒロヤ]
1975年、北海道札幌市に生まれる。京都大学総合人間学部、同大学院人間環境学研究科、東京大学工学系研究科社会基盤学専攻修了。博士(工学)。マサチューセッツ工科大学(MIT)建築学科客員研究員などを経て、現在、慶應義塾大学環境情報学部(SFC)准教授。ネットワークと3Dを組み合わせた創造性支援の研究を続けながら、日本における「ファブラボ」「ファブシティー」の推進者としても知られる。2014年現在、総務省「『ファブ社会』の展望に関する検討会」の座長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

34
ある程度のものならば数値化によって、どんな形状のものも作れてしまう3Dプリンタ。本書はSFといっても、3Dプリンタに特化した内容。以前は特別なものだった3DPが、データの共有と、装置の小型化、パーソナル化してきていることによって、個人宅が万能工場となる近々の未来。アイデア次第で、商業主義ではなく理想的にモノを生み出せるパワーは前途洋々だ。とは言いつつも、生産物に対する瑕疵の責任の所在や、銃器や爆弾の製造の様なテクノハザードについての言及は皆無。初心者向けの本だろうからオミットしたんだろうけども。2019/02/23

Miyoshi Hirotaka

30
ピアノを練習すれば、色々な曲が弾けるようになる。3Dプリンタもこれと同じ。使っているうちに色々なものが作れるようになる。家にキッチンがあって、料理を作るように、工作スペースのようなものができる。そこで、食器でも部品でもおもちゃでも必要なものを作つくる時代がもうすぐ来る。生産と消費は再び近づく。実は、一、二世代前までどの家庭でも似たようなことをやっていた。例えば編み物。作品は何度も材料に戻った。大量生産は生産者と消費者を遠ざけてしまったが、それが再び近づく。SFの世界のようなものが、現実世界で実現する。2017/03/20

月世界旅行したい

13
著者の他の本を読んでいるなら、わざわざ読まなくていいかも。ドローンみたいにきっちりハマった活用法(できれば複数) が編み出されれば一気に普及しそうなんだけどなぁ。2015/05/21

もりの

9
新たな技術に対応すべく、環境が変わっていくべきだと気づいた。SFが実現したみたいで驚きの技術。ロボットが自分で作り出すようになったら怖いなあ。テトラッドのフレームを活用してみたい。2016/11/30

ほぼひつじ

8
3Dプリンター等のデジタル工作機械が、空想を現実化する。具体的な事例を出しながら、3Dプリンターから見えてくる未来を描いています。3Dプリンターが3Dプリンターを生み、生物のように自己複製する。自宅の机の上に、工場を造る。世界中に物質を転送できる。等々、かなりワクワクする内容でした。工作機械がインターネットの文脈に載っかることで、グローバルにハードウェアの情報を共有しながら、ローカルな問題を解決するために個々で改良が行われる。大量生産とはまた違ったものづくりの流れに、SFのような未来を期待してしまいます。2016/02/01

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