講談社現代新書<br> 伊達政宗、最期の日々

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講談社現代新書
伊達政宗、最期の日々

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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062880602
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

太平の世にあって歴戦の老将は過去をかえりみ、わが亡き後の家の安泰に思いをめぐらす。息子や正室への戒め、家臣へのあたたかい気遣い、将軍・幕閣に対する深い慮り…。側近・木村宇右衛門が書き残した伊達政宗の肉声は、一代の英雄がいかに老い、死を受け容れたかを鮮やかに伝え、愛する者への「別れの作法」とは何かを現代人に教えてくれる。

目次

第1章 くもりなき心の月をさきだてて(齢、すでに古稀;いとま乞いの江戸行き;日光社参)
第2章 病身をおして(「医師団」の差遣;御心ざしかたじけなく存じ候;死を前にしたユーモア)
第3章 将軍家光との別れ(隠密の御成;障子越しのドキュメント;小姓は見た!)
第4章 殉死を望む家臣たち(上意の鍼治療;息子とのスキンシップ;むげに死なんは口惜しきことなり)
第5章 政宗臨終(愛姫からの手紙;会えぬがゆえに;最期の夜)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雨巫女。@新潮部

12
伊達政宗、さすがは、名将だけの事は、あります。最期の事がここまで、書き残されているものですね。2010/09/27

maito/まいと

6
伊達政宗という若々しいイメージが崩れるほどの、晩年の姿が思い浮かんでくる1冊。まあ、年老いているのだから当たり前だけど、それでも案じ、憂い、心配しながらも次世代のために全てをなげうつ姿は、人の一生の正しい閉じ方を教えてくれているような気がした。2010/09/01

sfこと古谷俊一

4
「木村宇右衛門覚書」という小姓による記録を元に、伊達政宗が死を目前に江戸に向かい、過ごした、最期の日々を再現。偶然の出来事に予兆を見いだす心理、政治的・心情的配慮の細やかさなど、国語学的に読み取るあたりが面白い。2010/07/22

やまぐてぃ

2
奥州の独眼竜・伊達政宗。「強くありたい」と願って生きてきた彼は、1636年という泰平の世の中においても、臨終のその時まで戦国の武人でした。死に瀕した自らの身体よりも、気にかけていたのは周囲の家来たちの将来であり、伊達家の安泰であり、将軍家光への御恩。その人望に感動です。2012/02/15

がんこちゃん

2
独眼竜、奥州の王…身も心も強き政宗公の老いと死に際を読むのはたびたび辛く涙も出ました。そして人として武士として、誰よりも人を思った政宗公を改めて尊敬致します。この時代のドキュメンタリーは新鮮であり、考えさせられます。文中にも優しい解説がなされており、読みやすいと思う。2012/01/06

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