内容説明
深夜、おれが学院の屋上で出会ったのは、重装の美少女だった。トーマと名のる彼女は、愛くるしい転校生と同一なのか？徘徊する白き殺人姫とは、この絶対の美少女なのか？部長、武藤天馬以下学院新聞部の“Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ｐｈａｎｔｏｍ Ｐｒｏｏｆ”のさなか謎は、雪原の死霊館での忌まわしき大量殺人事件へと至る。第２回講談社ＢＯＸ新人賞Ｐｏｗｅｒｓ受賞作。
著者等紹介
神世希［シンセイキ］
東京都在住の自宅警備員。『神戯 ＤＥＢＵＧ ＰＲＯＧＲＡＭ―Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ｐｈａｎｔｏｍ Ｐｒｏｏｆ』にて第２回講談社ＢＯＸ新人賞Ｐｏｗｅｒｓを受賞、デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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雪紫
57
上巻†「フォントが暴れ、JDCや積木さんとは別の意味でルビが狂ってる・・・。」「・・・訳がわからないよ。」下巻∽「ひいいいいいいい！」「え、なんなのこれ？」「フォントが暴れ回るどころか読者に襲いかかってきた。」説明†魑魅魍魎超展開続出。「天帝のはしたなき果実（ノベルス版）」と流水さんと積木さん（漢字抜き）と薬物色々混ぜ合わたら、奇書版「○○○○」出来上がり。総括∽材料色々暴れ回ってるのに惑わされるけどミステリとしてきっちりとんでもにまとめてるのがタチ悪め。あらゆる意味でくらくらかつ再読必須な独走列車奇書。2022/07/13
夏目みもり
10
★★★★★★★★☆☆星8- 宿題を学校に忘れ、取りに戻ったその夜。 俺は屋上で“彼女”に出逢う。『其処には翅を広げた少女が独り、月に臨むように飛んでいた』……。翌日転校生してきた神世希は、昨日屋上で見かけた少女と瓜二つで……。 一方その頃、俺の通う学園では生徒が突如として行方不明になる事件が頻発していた。事件の解決に乗り出した学園きっての変人かつ新聞部の部長である武藤テンマは捜査に乗り出していく。 新聞部部員である俺とクラスメイトの和泉も捜査に駆り出されることとなるが……。 2022/02/18
らきむぼん
10
奇書と聞き読了。所謂「黒い水脈」の奇書とは趣は違うものの、衒学趣味と酩酊感など奇書の要素は含んでいる。そしてそれを打ち消す寒いギャグとフォント芸(笑) 長所短所は混在してある意味強烈な個性になっている。 ミステリ好きは思いの外楽しめるだろう。ガジェット、論理展開、そして何よりあの大仕掛けは秀逸。伏線は気づいて当然なレベルのものだが、その予想は大胆かつ飛躍した接続を以って裏切られる。 この物語が「神戯」であり「DEBUG PROGRAM」であることは読了後に本当に理解することになる。しかし疲れた･･････2018/12/20
ソラ
8
其処（ソコ）には翅を広げた少女が独り、月に臨むように飛んでいた。深夜、おれが学院の屋上で出会ったのは、重装の美少女だった。トーマと名のる彼女は、愛くるしい転校生と同一なのか？ 徘徊する白き殺人姫とは、この絶対の美少女なのか？ 部長、武藤天馬以下学院新聞部の“Operation Phantom Proof”のさなか謎は、雪原の死霊館での忌まわしき大量殺人事件へと至る。巨大な鏡を片手に背後の月星空を背負い立つ、閃光の戦闘姫（ヴァルキリー）―― 2011/10/23
ふじさん
8
中二と論理と悪ふざけの大作。なるほど超エンタメ。3/4までは普通に楽しんで読んだが、残り1/4で頭の中をぐちゃぐちゃに撹拌された。座談会で「奇書」という言葉を使われていたのが良くわかる。確かに文体は異常だが、読み出してみるとその点は気にならずむしろ読み易い。恐らく悪ふざけが過ぎているだけで、文章の基本はしっかり押さえられているからだろう。真相に蟠りを残すものの、思ったより普通にミステリしていて逆に驚かされた。壁に投げたくなる一方で人知れず偏愛したくもなる一作。絶対人に薦める気にはならないが、次作が楽しみ。2010/12/08
