内容説明
零細DM発送代行会社を継いだ若き経営者・ジンは、彼女にフラれたその夜、キャバクラで「世界征服(SS)」を宣言する絶世の美女・リンと出会う。翌日、ジンの会社に押しかけて来たリンは、瞬く間に業界のルールと経営状況を把握し、誰も考えつかなかった斬新なビジネスプランをぶち上げる。だがそれは、リンのほんの第一歩に過ぎなかった…!第7回講談社BOX新人賞“流水大賞”受賞作品。
著者等紹介
至道流星[シドウリュウセイ]
1976年生まれ。本作『雷撃☆SSガール』にて第7回講談社BOX新人賞・流水大賞受賞。本業は会社経営者。その傍ら、ライター、漫画原案など幅広い分野で活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
20
彼女にフられた晩、DMの中小企業社長をしていた朝倉ジンが立ち寄ったキャバクラで出会った少女リンは世界征服が目的だった。翌日からジンの経営するアルセアに押しかけ、リンの世界征服の一歩が始まる…。経済ラノベ。DMの市場経済から資本主義における世界経済とミクロ,マクロ経済に金融学の知識もふんだんに使われてたけど、わかりやすく解きほぐして、稀代の天才リンが次々と新たなる手を出すのと合わせて衰えない疾走感にテンポも良く最後まで読めたw世界的な天才で傍若無人なリンはその頭脳によってM&Aやファンド,公調をも手下に→2015/02/18
たこやき
10
色々とご都合主義だろう、定型的なヒロイン像とは思いつつも、経済、商売を題材にする、という題材選びのよさと、テンポの良い展開でどんどん読み進めることが出来た。何を描きたいのか、は、よくわかった。ただ、弱小DM会社を大きくする序盤は良いものの、世界の富を持つ存在とかが登場し、しかも、終盤は経済関係ないアクション小説的な形になったのが残念。主題が良いのだから、それを生かしてほしい。それはそれとして、なぜ、リンはキャバクラ嬢をしていたのか、と……2011/07/12
sk4
5
真ん中へんのラブシーンが要らん!アレがなければ、と悔やまれる。冴えない弱小広告社の主の主人公を最後、○ス・チャイルド的な世界の王との邂逅へと導きレーザー衛星まで飛び出すAKIRA並みのカオスぶりを発揮するヒロイン。 ラノベすなぁ。2012/06/09
モルツ
4
作者で選んで読んだ。「羽月莉音の帝国」の方がリアリティと緊張感あったかな。デビュー作ながら至道流星さんの基礎ができているね。これがあっての「帝国」なんだな。2012/09/28
higurashi
4
うーむ、面白いんだけど会社を大きくしていった最初の頃の方が面白かったかなあ。世界を統べる人が出てくると突飛すぎて何とも言えない気持ちになる。いや、実在するのかもしれんが。あとは、結局リンみたいな天才・協力的参謀・有能な社員なんかが現れないと世界は変わらないんだろうなあと思った。若月の空気加減が異常。2010/10/01
-
- 和書
- わたしとトムおじさん