内容説明
「よかったら、へんじください。へんじがこなかったらじさつします。」しがないフリーウェアゲーム作家の「僕」がネットの中で出会った女、その名は「エレGY」。講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
泉和良[イズミカズヨシ]
1976年生まれ。『エレGY』にて第二回講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞を受賞。フリーゲームサークル「アンディー・メンテ」で活動するゲーム作家の顔を持ち、イラストや作曲などの面でも多彩な才能を発揮する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
49
流水大賞優秀賞受賞作。乙一さんと滝本竜彦さんも絶賛。そう、清涼院「流水賞」である。もうその時点で異質なのはわかっていた。でも中身を見れば、極上の恋愛小説。乙一さんの言った通り、ページを一度捲ればもう止めることは出来ない。最後まで一気読みだったけれど、まずこれはノンフィクション?と終始思っていた。だってアンディー・メンテ調べてみたら本当にあるんだもの!最後、ゲームの感想が書いてあるだけなのに何故だか涙が止まらなかった。何故そこで。泉和良さん、ボカロで曲も作ってるらしい。これからが気になる作家さんですね♪2012/08/27
シュエパイ
12
私たちはきっと、どこにもいけなくて。どんなに広い場所で遊んでるように見えても、同じところをぐるぐる回り続けているだけで。そんな不安を固めたら、こんな物語になるんだろうなって、思うのです。そして、それでも必死でグルグル走り回り続けたら、いつか抜け出せるんじゃないかって、そんな風に信じてしまうこともやめられないのです。2013/01/26
がらは℃
9
外面の自分と内面の自分とのギャップは、あればあるほどとても辛い。けど、外面も内面も含めてすべて”自分”と受け入れることが大切なんだよな。物語の舞台が近所・・・、主人公行きつけのトウモロコシのおいしい焼き肉屋をさがしみようかな。2009/11/01
灰桜@ラノベを愛でる会会長
6
読了。「この日記を見た女の子は今すぐに、自分のいやらしいパンツ姿の写真を携帯で撮って、メールで僕に送って下さい!直ちに!早く!」から始まる。最近、フリーゲームにハマっているためフリーウェアゲーム作家の主人公に興味が沸き、読みやすさもあってあっという間に読みきってしまった。乙一と滝本竜彦が絶賛しているということでミステリーかなと思っていたけど、良くも悪くもひねくれた恋愛小説だったwwwこれから注目していきたい作家。2013/07/11
夜兎
6
一気読み。多分、高校生くらいの頃に読んでいたらドハマりしていた世界観。好きですよ。好きだけど、あえてこう表現させていただきます。決してクリエイターさんもメンヘラさんも馬鹿にしておりません。「ダメ人間とメンヘラの傷の舐め合いな恋愛小説」。2013/03/29