出版社内容情報
宇宙飛行士になった妻を愛情深く描いた名エッセイが『宇宙兄弟』の小山宙哉のカバーで蘇る。『宇宙兄弟』ファン必読の「原作本」輝ける夫婦愛
宇宙兄弟の「素」
地球に帰還してきた女房に、宇宙でいちばん感動したことを聞かされて、夫は驚いてしまった。それは実に意外な内容だった……。そんなことを口にした宇宙飛行士は、誰一人いなかった。だが、“オレの女房だからこそ、そういうことに感動したんだ”と納得。宇宙を飛ぶ女房を地上から見守り続けた夫が綴る、驚きと感動の宇宙飛行体験記。巻末に書き下ろしエッセイ「私と宇宙兄弟(3)」を収録。
●ああ! そうだっだんだ、宇宙飛行って、打ち上げが大事なわけじゃないんだ、本当に大事なのは、これからなんだ……
●女房が苦しんでいるという可能性が少しでもあるのなら、オレにはしなければならないことがある。女房を地上から励まさなければ!
●「結婚指輪は紐で体にくっつけてるから大丈夫だからね」バカヤロウ、結婚指輪をなくさないいちばん確実な方法は指にちゃんとしてることなんだよ!
(本文より)
※本作品は1998年9月、小社より刊行された『女房が宇宙を飛んだ』を文庫収録にあたり、加筆、再編集しました。
第一章 秒速八キロメートルをめざして
やっぱり、私が行くからね
落下し続けている!
地球の姿って貴婦人のようだ
これが宇宙酔いなのか
第二章 ケーブルテレビ
家族護衛宇宙飛行士
宇宙の女房にファックスを送れる
男の見栄を張ってしまった
NASAセレクトを見る態勢
スペースシャトルのトイレ
二週間の休暇を勝ち取る
とっても気持ちよく眠れた
第三章 キュウリとナス
私の大事な役目
レモネードの湯たんぽ
宇宙では身長が伸びる?
今夜のオカズはキュウリとナス
なぜ返事をよこさないんだ
第四章 ビハインドの意味
宇宙飛行士のオフィス
女房を待つの慣れてんのよ
オレの女房が劣っているなんて!
ミッション・コントロール・センターの中
キャプコムの声
第五章 秘密回線
宇宙の女房と直接交信
絶対日本語で交信してやるぞ
レディ・ファースト
ただ今、マイクの試験中
人生最高の思い出の品
操縦席には誰も座っていない
地球帰還ごっこゲーム
スペースシャトルの飛行姿勢
天井歩きツアー
第六章 世界の女性宇宙飛行士たち
二六番目の女性宇宙飛行士
女性宇宙飛行士に医師が多い理由
ネックレスが見つかった
塩水を一リットル飲む
打ち上げのときとエラク違う
私がいちばん心配していたこと
第七章 地球帰還
宇宙滞在時間世界記録
みんなで地球をよく見ておこう
宇宙開発事業団をナメちゃいけない
オレンジ色の飛行服
地球に向かって落っこちていく
ボールペンが落ちるわよ!
拍子抜けした登場
意外な連想
世界記録の会話
どうなってんの、ワタシ
帰ってきたよぉ?
第八章 重力を感じる!
地球の重力ってすごい
紙ってこんなに重いんだ……
私、とっても寂しい
鉄火肌の女性
老眼鏡をかけた宇宙飛行士
感謝のパーティー
井戸の置物
日本訪問旅行
コロンビア号との再会
赤い糸
第九章 人生観は変わりましたか?
何も変わっていない
人生観とは?
地球に似合うのは『皇帝』
地球の重力と再遭遇
向井 万起男[ムカイ マキオ]
著・文・その他
内容説明
地球に帰還してきた女房に、宇宙でいちばん感動したことを聞かされて、夫は驚いてしまった。それは実に意外な内容だった…。そんなことを口にした宇宙飛行士は、誰一人いなかった。だが、“オレの女房だからこそ、そういうことに感動したんだ”と納得。宇宙を飛ぶ女房を地上から見守り続けた夫が綴る、驚きと感動の宇宙飛行体験記。巻末に書き下ろしエッセイ「私と宇宙兄弟(3)」を収録。
目次
第1章 秋速八キロメートルをめざして
第2章 ケーブルテレビ
第3章 キュウリとナス
第4章 ビハインドの意味
第5章 秘密回線
第6章 世界の女性宇宙飛行士たち
第7章 地球帰還
第8章 重力を感じる!
第9章 人生観は変わりましたか?
あとがき 「私と宇宙兄弟」(3)
著者等紹介
向井万起男[ムカイマキオ]
1947年、東京都生まれ。慶應義塾普通部より慶應義塾大学医学部に進学、同大学卒業。腫瘍病理に関する論文を多数発表し、世界の第一人者となっている。慶應義塾大学医学部准教授(慶應義塾大学病院病理診断部長)。1986年10月、後に日本初の女性宇宙飛行士となる慶應義塾大学の同僚で心臓外科医の内藤千秋と結婚。『謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るin USA』(講談社文庫)で第25回講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a y a .
空飛び猫
marimari
mariko
颯